セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
59:腹腔内出血で発症した肝原発sarcomatoid carcinomaの一例
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演者 |
松本 寛史(済生会滋賀県病院 消化器科) |
共同演者 |
片山 政伸(済生会滋賀県病院 消化器科), 岡島 達也(済生会滋賀県病院 消化器科), 田中 基夫(済生会滋賀県病院 消化器科), 重松 忠(済生会滋賀県病院 消化器科), 馬場 正道(済生会滋賀県病院 病理診断科) |
抄録 |
症例は60歳代男性。入浴後に意識消失をきたし救急搬送。来院時、血圧低下を認め、腹部は軽度膨隆を認めた。血液検査では貧血を認め、腹部CTで多量の腹腔内出血と肝S5、S3にそれぞれ最大径50、13mmの腫瘤を認め、肝腫瘍からの腹腔内出血と診断した。腫瘍は腹部MRIではT1で低信号、T2で不均一な高信号、拡散強調像で辺縁が高信号で、肝特異相では造影剤の取り込みは認めなかった。第15病日に再度腹腔内出血をきたしTAEを施行。第25病日に肝腫瘍生検施行、HE染色で肝細胞癌が疑われたが、免疫組織学的にはCytokeratin陽性、Vimentin陽性であり、肝原発のsarcomatoid carcinomaと診断した。その後も腹腔内出血を繰り返しTACE施行したが、止血は得られず、播種病変も出現、第56病日に永眠された。剖検では腹腔内に8.5Lの血腫を認め、肝腫瘍内部は壊死、腹腔内には無数の播種結節を認めた。今回われわれは非常に稀な肝原発sarcomatoid carcinoma破裂の一例を経験したため、若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 |
肝腫瘍, 腹腔内出血 |