セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 12:当院での膵臓胆道疾患におけるspyglass systemの有用性と課題 |
演者 | 加藤 邦洋(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学) |
共同演者 | 杉森 聖司(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 大林 倫子(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 岡本 純一(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 大南 雅揮(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 福永 周生(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 永見 康明(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 鎌田 紀子(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 斯波 将次(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 山上 博一(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 谷川 徹也(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 渡辺 憲治(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 渡辺 俊雄(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 富永 和作(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 藤原 靖弘(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 荒川 哲男(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学) |
抄録 | 【背景】2010年に本邦に導入されたspyglass systemは超細径ファイバースコープと4方向の先端アングル機能を持つディスポーザブルの細径経口胆膵内視鏡である。これにより膵、胆道疾患の病変診断能の向上が期待されているが、現在導入施設は少なく本邦では十分な検討がなされていない。【目的】膵、胆道疾患におけるspyglassの有用性と課題を検討する。【対象・方法】胆管狭窄例2例(いずれも胆管癌)および膵管拡張例1例(主膵管型IPMN)に対してspyglassを用いて検査を実施した。検査時間、病変観察能および生検診断能について検討した。【結果】3例ともにEST(小切開)を施行しspyglassを胆管または膵管に挿入した。胆管癌の症例では肝内胆管1次分枝までの挿入が可能であり、病変部観察がそれぞれ可能であった。検査時間の平均は93分で、検査時間の84%をspyglass操作が占めていた。内視鏡直視下生検を2症例とも試み7個ずつ生検施行した。いずれも6個は微小検体のため標本作成できず、残り1個も微小検体のため確定診断までには至らなかった。主膵管型IPMNの症例では膵体部までの挿入が可能であったが、粘液が多く病変観察はやや不十分であった。検査時間は67分で、検査時間の52%をspyglass操作が占めていた。内視鏡直視下生検を試み3個生検施行した。しかしいずれも微小検体のため標本作成できず確定診断には至らなかった。【結論】spyglass systemを用いることで膵、胆管内を直接観察はできるものの、生検診断に関しては微小検体になりがちであり、さらなる取扱いの熟練が必要と考えられた。 |
索引用語 | spyglass, 膵胆道疾患 |