セッション情報 | Young Investigator Session(卒後3-5年目迄) |
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タイトル | Y7-3:漿液性嚢胞腫瘍(SCN:serous cystic neoplasm)と鑑別困難であったSPN(solid pseudopapillary neoplasm)の1例 |
演者 | 新井 貴久(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ) |
共同演者 | 大林 倫子(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ), 永見 康明(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ), 杉森 聖司(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ), 谷川 徹也(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ), 斯波 将次(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ), 渡辺 俊雄(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ), 富永 和作(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ), 藤原 靖弘(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ), 荒川 哲男(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 ) |
抄録 | 【症例】50歳男性【現病歴】平成24年9月健診の腹部超音波検査にて膵腫瘤を指摘され、精査目的で当院紹介受診とした。当院の腹部超音波検査でも膵体部に18.6mm大の低エコー性腫瘤を認めたため、腹部造影CT、超音波内視鏡検査(EUS)を施行した。腹部造影CTでは膵体部に10mm大の造影効果を伴う腫瘤を認め、EUSでは14.8mm×9.4mm大の境界明瞭・内部やや不均一な低エコー性腫瘤として描出されました。以上より膵内分泌腫瘍等の多血性充実性腫瘍やSCNのsolid typeを鑑別に挙げ、更なる精査のためにMRI検査を行ったところT1で低信号、T2で高信号を呈し、嚢胞性病変が示唆された。SCNを支持する所見であったが充実性腫瘍の可能性を否定することが困難であったため EUS-FNAを施行した。組織診では、小型の類円形核を有する淡明~好酸球の細胞が認められ、免疫染色も行った結果SPNの診断であった。SCNとSPNでは治療方針が異なるため、慎重を期し、FNAを再検したが、再度の組織診結果もSPNであった。【考察】SPNは若年女性に好発する比較的稀な膵腫瘍である。今回我々は画像診断ではSCNであると疑ったにも関わらずEUS-FNAの結果、SPNと診断された症例を経験したため、若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | SPN, 膵腫瘍 |