セッション情報 | Freshman Session(卒後2年迄) |
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タイトル | F1-6:同時多発早期胃癌11病変に対し内視鏡治療を施行した1例 |
演者 | 南 知宏(近畿大学 医学部 消化器内科) |
共同演者 | 朝隈 豊(近畿大学 医学部 消化器内科), 足立 哲平(近畿大学 医学部 消化器内科), 高山 政樹(近畿大学 医学部 消化器内科), 峯 宏昌(近畿大学 医学部 消化器内科), 永田 義昭(近畿大学 医学部 消化器内科), 永井 知行(近畿大学 医学部 消化器内科), 川崎 正憲(近畿大学 医学部 消化器内科), 櫻井 俊治(近畿大学 医学部 消化器内科), 松井 繁長(近畿大学 医学部 消化器内科), 樫田 博史(近畿大学 医学部 消化器内科), 工藤 正俊(近畿大学 医学部 消化器内科) |
抄録 | 【患者】60歳代の男性【既往歴】虫垂炎(13歳)【家族歴】父:皮膚癌、兄弟:胃癌、膵臓癌、大腸癌【生活歴】飲酒ビール2L/日×45年、喫煙50本×40年【現病歴】近医で検診目的で上部消化管内視鏡検査を受けた。その際、胃内に4か所の扁平隆起と左梨状窩に1.5cm大の腫瘍を指摘され治療目的で紹介となった。当院にて再検したところ、8か所の早期胃癌を認め明らかなSM浸潤所見は認めなかった。またCT・MRIにて左内深頚リンパ節腫大も認め下咽頭癌(T1N1M0,stageIII)と診断した。【現症】頚部、胸腹部に特記すべき所見なし。【経過】まず下咽頭癌に対して、CRT(68Gy、CDDP3コース)を行った。多発早期胃癌に関しては、外科合同カンファレンス後本人の希望に従い内視鏡治療を行う方針となった。 1)胃噴門直下前壁側の15mm大の0-IIa病変、2)体上部小弯前壁よりの5mm大0-IIa病変、3)体上部小弯後壁よりの15mm大の0-IIa病変、4)体上部後壁~穹窿部にかけて6mm大の0-IIa病変と5)14mm大の0-IIa病変、6)幽門前庭部後壁の8mm大の0-IIa病変、7)前庭部大弯の5mm大0-IIa病変、8)前庭部前壁の5mm大の0-IIa病変に対してESDを施行した。1か月後のフォローアップでさらに9)体上部大弯に12mm大の0-IIc病変、10)11)胃角部前壁に5mm大0-IIc病変を2つ認め、追加ESDを施行した。病理組織は全て分化型腺癌で1)と5)でSM1浸潤を認めたが脈管侵襲は認めず、その他は全てM癌であった。【結語】胃癌の内視鏡診断にあたっては、同時・異時多発を踏まえた注意深い観察が必要である。今回、10病変を超える同時性多発早期胃癌を経験したため、若干の文献的考察を含めて報告する。 |
索引用語 | 胃癌, 多発癌 |