セッション情報 Young Investigator Session(卒後3-5年目迄)

タイトル Y1-2:

化学放射線療法により完全寛解に至った遠隔転移を伴う進行食道癌の1例

演者 宮本 敬大(大阪医科大学 第2内科)
共同演者 紀 貴之(大阪医科大学 化学療法センター), 後藤 昌弘(大阪医科大学 化学療法センター), 吉田 元樹(大阪医科大学 化学療法センター), 西谷 仁(大阪医科大学 化学療法センター), 桑門 心(大阪医科大学 化学療法センター), 樋口 和秀(大阪医科大学 化学療法センター)
抄録 症例は60代男性。2010年6月ころより摂食後の腹痛を自覚し近医を受診した。同医で上部消化管内視鏡を施行したところ、下部食道に3/4周性の腫瘍性病変が認められ、食道癌と診断された。精査でのPET-CTで左鎖骨上窩リンパ節、腹部の膨大動脈から両側総腸骨領域、外腸骨領域、腹腔リンパ節への転移と多発肝転移、多発肺転移が認められ、食道癌(Lt,T3,N3,M1(lumg.liver)stageIVb)と診断された。同年7月に当科紹介となり、化学放射線療法を行う方針となった。2010年7月よりFP-RT(5FU 980mg/body:day1-4,CDDP70mg/body:day1, total 60Gy)を施行した。治療終了後の効果判定で原発巣・転移巣ともに完全寛解であった。計FP6コース施行し、本人の希望もあり、2011年3月に化学療法を終了した。しかし、2011年6月の胸部CT検査で肺転移の再発が認められた。2次治療としてドセタキセル(TXT:100mg/body:day1,22)を開始し、本人の希望もあり前医に転院となった。今回、化学放射線療法(FP+RT)にて完全寛解となった遠隔転移を伴う進行食道癌の症例を経験したので報告する。
索引用語 化学放射線療法, 完全寛解