セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 7:EUS-PDを用いて経乳頭的アプローチが可能となったgroove pancreatitisによる膵石症の1例 |
演者 | 小野澤 由里子(京都府立医科大学附属病院) |
共同演者 | 福居 顕文(京都府立医科大学附属病院), 尾藤 展克(京都府立医科大学附属病院), 岡山 哲也(京都府立医科大学附属病院), 吉田 直久(京都府立医科大学附属病院), 堅田 和弘(京都府立医科大学附属病院), 鎌田 和浩(京都府立医科大学附属病院), 内山 和彦(京都府立医科大学附属病院), 石川 剛(京都府立医科大学附属病院), 高木 智久(京都府立医科大学附属病院), 半田 修(京都府立医科大学附属病院), 保田 宏明(京都府立医科大学附属病院), 阪上 順一(京都府立医科大学附属病院), 小西 英幸(京都府立医科大学附属病院), 八木 信明(京都府立医科大学附属病院), 古倉 聡(京都府立医科大学附属病院), 内藤 裕二(京都府立医科大学附属病院) |
抄録 | 【症例】50代、男性【既往歴】胃潰瘍【現病歴】41歳時に心窩部不快感で近医を受診し、アルコール性膵炎と診断され、その後も膵炎再燃による入退院を繰り返していた。2010年11月、膵頭部腫大と十二指腸下行脚の浮腫状狭窄、膵体尾部主膵管拡張の精査目的で当院に入院した。膵頭部に膵石を認めたが、十二指腸下行脚の浮腫状狭窄のため、乳頭は同定不可能であった。EUS-FNAでも悪性所見を認めなかったため、groove pancreatitisの診断のもと、外来経過観察をしていた。その後も禁酒が守れず、膵炎を繰り返し、膵頭部腫大と主膵管の拡張が改善しないため、膵管ステント留置およびESWLによる膵石破砕除去目的で、2012年10月に当院へ再入院となった。【入院後経過】今回も、十二指腸下行脚の浮腫状狭窄のため、乳頭は同定不可能であった。そこで、経胃ルートのEUS-PDを施行し、主膵管より十二指腸側にガイドワイヤーを進めようとしたが、膵石のため前進せず、膵管内にENPDを留置して終了した。その後、ESWLを4回施行し、ENPD造影で膵石の一部破砕を確認した。再度、経胃ルートで、ENPDを挿入した穿刺部から、カニュレーション施行。ガイドワイヤーを主乳頭から十二指腸側への先進を試みたが困難であり、副乳頭より腸管内へ落とし込んだ。ランデブー法にて十二指腸側から副乳頭より膵管造影が可能となったため、副乳頭切開を施行後、EPS(7 Fr、5cm)を留置した。食事再開後も膵炎の再燃なく、経過良好である。【結語】今回我々は、EUS-PDを施行し、ランデブー法を用いて経副乳頭的アプローチが可能となったgroove pancreatitisによる膵石症の一例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 膵石, 慢性膵炎 |