セッション情報 一般演題

タイトル 16:

好酸球性胃腸炎、好酸球性膀胱炎に好酸球性胆管炎を合併した1例

演者 垣内 伸之(大津赤十字病院 消化器科)
共同演者 内海 貴裕(大津赤十字病院 消化器科), 松本 淳(大津赤十字病院 消化器科), 森 義治(大津赤十字病院 消化器科), 財間 千景(大津赤十字病院 消化器科), 曽我部 裕子(大津赤十字病院 消化器科), 西田 吉宏(大津赤十字病院 消化器科), 稗田 信弘(大津赤十字病院 消化器科), 松永 康寛(大津赤十字病院 消化器科), 水口 綾(大津赤十字病院 消化器科), 安村 聡樹(大津赤十字病院 消化器科), 友野 輝子(大津赤十字病院 消化器科), 日高 健太郎(大津赤十字病院 消化器科), 長谷川 和範(大津赤十字病院 消化器科), 本庶 元(大津赤十字病院 消化器科), 近藤 雅彦(大津赤十字病院 消化器科), 西川 浩史(大津赤十字病院 消化器科), 三宅 直樹(大津赤十字病院 消化器科), 河南 智晴(大津赤十字病院 消化器科)
抄録 【症例】80歳代、女性。【主訴】排尿時痛、頻尿、皮疹。【現病歴】2012年2月に慢性下痢から好酸球性胃腸炎と診断されステロイド療法が開始となった。ステロイド漸減中に好酸球性胃腸炎の再燃を来しステロイドの増量で軽快した。再度ステロイド漸減中に排尿時痛、頻尿症状が出現した。近医で膀胱炎と診断され抗菌薬と鎮痛薬を処方された。その後皮疹、肝障害が出現し入院となった。【経過】膀胱鏡で膀胱内に発赤所見を認め、生検で好酸球性膀胱炎と診断された。肝障害については薬物性肝障害を疑い被疑薬を中止すると共に他の原因について検索を行った。血液検査ではウイルス性肝炎や自己免疫疾患は否定的で、腹部超音波、CTでは急性肝炎の所見を認めなかった。MRCPで胆管に多発する狭窄所見を認めたためERCPを施行した。肝内胆管に多発する狭窄と末梢胆管の消失を認め、beaded appearance、pruned tree appearanceを呈していた。肝生検と胆管生検を行ったところ、特異的な所見は欠けるが炎症細胞浸潤の中に少数の好酸球を認めた。肝障害の原因は好酸球性胆管炎を背景として薬物性肝障害を合併したものと考えられた。被疑薬中止後も肝胆道系酵素の改善が遅れたためステロイドを増量したところ速やかに血液検査データは改善した。【考察】好酸球性胃腸炎、好酸球性膀胱炎に好酸球性胆管炎を合併したと考えられる症例を経験した。本症例の肝障害は好酸球性胆管炎に薬物性胆管炎を合併した可能性が考えられた。文献的考察を加えて報告する。
索引用語 好酸球胆管炎, 好酸球胃腸炎