セッション情報 |
Young Investigator Session(卒後3-5年目迄)
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タイトル |
Y1-6:好酸球増多を伴った胃壁外性発育型GISTの1症例について
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演者 |
三上 高司(公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 消化器内科 ) |
共同演者 |
稲次 洋平(公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 消化器内科 ), 村本 理(公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 消化器内科 ), 湯川 雅彦(公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 消化器内科 ), 中村 秀次(公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 消化器内科 ), 吉良 俊彦(公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 消化器・一般外科 ), 黄 泰平(公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 消化器・一般外科 ), 藤川 正博(公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 消化器・一般外科 ) |
抄録 |
今回我々は好酸球増多を伴った胃壁外性発育型GISTの1症例を経験したため報告する.【症例】62才,女性.主訴:腹部膨満感.平成24年2月から徐々に増悪する左側腹部違和感と腹部膨満感が出現.当院整形外科を4月に受診するも改善なく,5月に当科入院.腹部は膨隆し同部位に著明な圧痛あり.〔検査所見・経過〕軽度の貧血,血小板及び好酸球増多を認めた.腹部単純CTにて左上腹部に20cm大の内部低吸収な巨大腫瘤を認め,胃・肝臓・脾臓は圧排されていた.造影CTでは動脈相で腫瘤壁は不均一に造影された.以上より壁外性に発育した胃間葉系腫瘍か,肝臓・脾臓原発の血管原生腫瘍などが鑑別として考えられた.当院外科にて腫瘍摘出術を施行.病理組織では核分裂像が散見され,免疫染色にてc-KITとCD34が陽性でありGISTと診断した.術後イマチニブを開始し現在は術後4ヶ月目で再発なく経過している.【考察】今回我々は著明な好酸球増多を呈した胃壁外性発育型GISTの1症例を経験した.本症例では10cm超であり,核分裂像も強く,非常に悪性度の強いものと考えられた.若干の文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 |
GIST, 好酸球 |