セッション情報 Young Investigator Session(卒後3-5年目迄)

タイトル Y4-10:

クエン酸マグネシウムにて高Mg血症を認め意識障害を来したと考えられた1例

演者 松本 久和(日本赤十字社和歌山医療センター)
共同演者 山下 幸孝(日本赤十字社和歌山医療センター), 上野山 義人(日本赤十字社和歌山医療センター), 浦井 俊二(日本赤十字社和歌山医療センター), 瀬田 剛史(日本赤十字社和歌山医療センター), 赤松 拓司(日本赤十字社和歌山医療センター), 中谷 泰樹(日本赤十字社和歌山医療センター), 谷口 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター), 中村 文保(日本赤十字社和歌山医療センター), 李 宗南(日本赤十字社和歌山医療センター), 三長 孝輔(日本赤十字社和歌山医療センター), 津田 喬之(日本赤十字社和歌山医療センター), 三上 貴生(日本赤十字社和歌山医療センター), 岩上 裕吉(日本赤十字社和歌山医療センター), 信岡 未由(日本赤十字社和歌山医療センター), 太田 彩貴子(日本赤十字社和歌山医療センター), 東 俊二郎(日本赤十字社和歌山医療センター), 野口 未央(日本赤十字社和歌山医療センター), 籔内 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター)
抄録 症例は82歳男性。便秘を主訴に当科外来受診され、原因精査目的に下部消化管内視鏡検査を施行する方針となった。検査当日朝に自宅にてクエン酸マグネシウムを内服したが、その後排便認めず腹痛・軽度の意識障害を認めたため救急受診となった。受診前に自宅にて浣腸を施行しその後から水様性排便を認めるようなっており受診時には腹痛・意識障害は改善傾向。しかしCTでは腸管の液体貯留による拡張を認め、かつ採血でも高マグネシウム血症を含めた様々な電解質異常をきたしていたため経過観察目的のため入院の方針とした。絶食・補液にて保存的に治療を行ったところ翌日から意識状態も改善し高マグネシウム血症も改善した。高マグネシウム血症を来すような原因としてはクエン酸マグネシウム以外に認めず、薬剤性高マグネシウム血症による意識障害と推測できた。今回クエン酸マグネシウムにて高マグネシウム血症を認め意識障害を来したと考えられる症例を経験したため若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 クエン酸マグネシウム, 意識障害