セッション情報 一般演題

タイトル 12:

上行結腸Dieulafoy潰瘍の2例

演者 佐野 弘治(大阪市総合医療センター 消化器内科)
共同演者 山村 匡史(大阪市総合医療センター 消化器内科), 若原 佑平(大阪市総合医療センター 消化器内科), 小田桐 直志(大阪市総合医療センター 消化器内科), 平松 慎介(大阪市総合医療センター 消化器内科), 末包 剛久(大阪市総合医療センター 消化器内科), 山崎 智朗(大阪市総合医療センター 消化器内科), 平良 高一(大阪市総合医療センター 消化器内科), 佐々木 英二(大阪市総合医療センター 消化器内科), 根引 浩子(大阪市総合医療センター 消化器内科), 佐藤 博之(大阪市総合医療センター 消化器内科), 中井 隆志(大阪市立総合医療センター 肝臓内科), 川崎 靖子(大阪市立総合医療センター 肝臓内科), 木岡 清英(大阪市立総合医療センター 肝臓内科)
抄録 症例1:27歳女性。某年11/1から時々腹痛があり、11/8に2回血便がみられた。同日近医を受診し、S状結腸内視鏡検査を行ったが出血源が不明であった。同日当科外来紹介受診した。軽度の貧血があったが入院を拒否し帰宅した。ふらつきがみられたため、救急搬送され同日夕方入院となった。緊急上部と下部消化器内視鏡検査(CS)を行い、大腸に血液がみられたが出血源は不明であった。翌日前処置を行いCSを施行し、上行結腸に拍動性出血があり、Dieulafoy潰瘍と判断し、クリップ止血術を行った。入院第3病日に血便があり、再度CSを行い、クリップ止血術を行った。第4病日にも血便があり、CSを行ったが止血していた。その後再度血便があったがCSを拒否したため、第7病日に血管造影検査を行った。血管外漏出なく塞栓術は施行しなかった。その後血便なく、入院第11病日に退院となった。退院3週間後の外来受診でも血便は認めなかった。症例2:77歳男性。心房細動、ネフローゼ症候群にて、aspirinとdabigatranを内服していた。某年1/14朝から、便の色が黒く、便器の水はピンク色であった。その後、同様の便がみられ、1/17当院内科の受診した。同日血液検査でHGB 9.9g/dl、Cre 2.25mg/dl、BUN 50.1mg/dlと貧血、脱水がみられた。同日当科紹介受診した。緊急CSを行い、上行結腸から湧出性出血があり、クリップ止血術を行った。その後後血便なく、入院第5病日に退院となった。2カ月後のCSでは上行結腸の止血部位は瘢痕が見られた。稀な上行結腸のDieulafoy潰瘍の2例を経験したため、文献的考察を含め報告する。
索引用語 上行結腸, Dieulafoy潰瘍