セッション情報 一般演題

タイトル 13:

潰瘍性大腸炎に対する結腸亜全摘後に吻合部穿孔をきたしクローン病と診断するも治療に難渋する1症例

演者 野上 晃司(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 )
共同演者 飯室 正樹(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 河野 友彰(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 中村 美咲(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 河合 幹夫(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 西井 謙夫(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 佐藤 寿行(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 小川 智広(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 上小鶴 孝二(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 戸澤 勝之(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 横山 陽子(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 應田 義雄(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 樋田 信幸(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 堀 和敏(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 中村 志郎(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 ), 三輪 洋人(兵庫医科大学 内科学上部消化管科)
抄録 【はじめに】潰瘍性大腸炎(UC)の診断のもと手術を施行するも、術後に診断名が変更される症例は少なくない。今回、結腸亜全摘術後にクローン病(CD)と診断が変更され生物学的製剤を導入するも発熱・咽頭潰瘍が出現し、治療効果も乏しい症例を経験したので報告する。【現病歴】症例は60歳代男性、平成23年8月より下痢と粘血便を認め、同年9月全大腸炎型のUCと診断された。ステロイドパルス療法後、当院当科紹介転院し、ステロイド大量投与で症状が軽快するも漸減中に再燃した。サイトメガロウイルス併発しており、ガンシクロビル投与で軽快し退院となった。以後外来followされていたが平成24年4月頃より腹部膨満感が出現した。S状結腸に高度狭窄をきたしており、十分なInformed consentのもと、 Ileoanal canal anastomosis(IACA)+ileostomyが施行された。人工肛門閉鎖術施行し外来followするも同年9月頃より下痢発熱が出現、10月急激な腹痛が出現し予約外外来受診したところ、人工肛門閉鎖部が穿孔しており緊急手術となった。切除標本よりgranulomaを認めたためCDと診断、当科紹介転科となった。【入院後経過】術後adalimumab(ADA)を導入するも発熱、CRPの上昇認め、Infliximab(IFX)に変更した。しかし、初回投与後に発熱、CRPの上昇及び咽頭部に地図状潰瘍が出現したためベーチェット病の可能性も考慮し治療を検討している。【考察】UCからCDに診断が変更された症例は、当院でも昨年だけでも6症例あり、その症例に共通する項目を比較検討し、今後の診断に役立てるよう文献を交えて考察する。
索引用語 クローン病, 潰瘍性大腸炎