セッション情報 | Freshman Session(卒後2年迄) |
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タイトル | F1-2:第3期幼虫と第4期幼虫が混在していたアニサキス症の1例 |
演者 | 清水 葉子(京都大学医学部附属病院) |
共同演者 | 河南 智晴(大津赤十字病院), 三宅 直樹(大津赤十字病院), 西川 浩史(大津赤十字病院), 近藤 雅彦(大津赤十字病院), 長谷川 和範(大津赤十字病院), 本庶 元(大津赤十字病院), 友野 輝子(大津赤十字病院), 安村 聡樹(大津赤十字病院), 垣内 伸之(大津赤十字病院), 松永 康寛(大津赤十字病院), 西田 吉宏(大津赤十字病院), 稗田 信弘(大津赤十字病院), 三上 貴生(大津赤十字病院), 大野 千景(大津赤十字病院), 曽我部 裕子(大津赤十字病院), 内海 貴裕(大津赤十字病院), 松本 淳(大津赤十字病院), 森 義治(大津赤十字病院), 小澤 智美(大津赤十字病院), 松本 慎平(大津赤十字病院) |
抄録 | 症例は30歳代女性。主訴は腹痛。既往歴は、急性肝炎(EBV)・摂食障害・てんかん。当院受診6日前に下痢・嘔吐・発熱を認め、その後も夕方になると発熱を認めていた。受診前日の夜間に心窩部痛と嘔気を認め、下腹部痛も認めたため翌日救急外来受診。受診時現症は、発汗著明で微熱と心窩部圧痛を認めた。造影CTで胃壁全体の浮腫性肥厚と骨盤内小腸に腸管壁の浮腫像を認めた。胃全体の浮腫性肥厚からアニサキスや好酸球性胃腸炎などを疑い、緊急上部消化管内視鏡検査を施行した。胃全体に18匹のアニサキスを認め、1体ずつ内視鏡的に摘出した。小腸の浮腫については小腸アニサキスを疑い、絶食・補液にて加療。数日間排便・排ガスなく経過したが、その後改善し退院となった。アニサキス虫体の分析では、第3期幼虫15匹と第4期幼虫3匹であり、遺伝子解析では、18匹ともにAnisakis simplex sensu strictoであった。胃内に同時に第3期と第4期の幼虫が混在しており、小腸の炎症も含めるとおそらく複数回にわたりアニサキスを摂取していたのではないかと推測された。入院後の聴取では、症状発症前に何度か魚や烏賊の刺身を摂取したとのことであった。胃内に同時に第3期と第4期の幼虫が混在していた稀な症例であり若干の文献的考察を含めて発表する。 |
索引用語 | アニサキス, 多数感染 |