セッション情報 | Young Investigator Session(卒後3-5年迄) |
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タイトル | Y2-6:持続する白血球高値を契機に発見されたG-CSF産生胃癌の一例 |
演者 | 西川 知宏(北摂総合病院 消化器内科) |
共同演者 | 原 美紀(北摂総合病院 消化器内科), 原 あずさ(北摂総合病院 消化器内科), 中 悠(北摂総合病院 消化器内科), 吉田 紘子(北摂総合病院 消化器内科), 西谷 仁(北摂総合病院 消化器内科), 佐々木 有一(北摂総合病院 消化器内科), 佐野村 誠(北摂総合病院 消化器内科), 長田 憲和(北摂総合病院 病理診断科), 森川 浩志(森川クリニック), 樋口 和秀(大阪医科大学 第2内科) |
抄録 | 【症例】70歳,男性.食欲不振,体重減少,心窩部不快感にて近医より紹介となった.上部内視鏡検査にて噴門部から前庭部にかけてほぼ2/3周性の3型胃癌(Adenocarcinoma、por>tub2)を認めた.血液検査にて貧血(Hgb5.1g/dl)を認めたため同日入院となった.入院後の転移検索では,十二指腸浸潤,腹膜播種を認めstageIVと診断した.入院時より白血球高値(13800/μl)を認めており,抗癌剤治療の前に,全身検索を行ったところ,尿路感染症を認め抗生剤を投与し,S-1を開始した.その後も白血球は増減を繰り返したが,常に正常値よりも高値であったため,G-CSF産生胃癌の可能性を考えた.血清G-CSFを測定したところ高値(161pg/ml 正常値<39pg/ml)であったため,抗G-CSF抗体による免疫染色を行ったところ,陽性を示しG-CSF産生胃癌と診断した.【考察】本症例では,白血球の増加を伴った3型胃癌であり,抗生剤投与などの加療を行ったが,増減はあるものの白血球が常に正常値よりも高値であり,血清G-CSF測定,抗G-CSF抗体による免疫染色によってG-CSF産生胃癌と診断した1例である.G-CSF産生胃癌は,近年報告例が増えてきているが希な疾患であり,若干の文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 | 胃癌, G-CSF |