セッション情報 Young Investigator Session(卒後3-5年迄)

タイトル Y5-5:

アルコール性肝硬変に合併したfocal nodular hyperplasia-like nodule の一例

演者 吉田 裕幸(西神戸医療センター 消化器内科)
共同演者 荒尾 正道(西神戸医療センター 消化器内科), 小林 英里(西神戸医療センター 消化器内科), 隅野 有香(西神戸医療センター 消化器内科), 荒木 理(西神戸医療センター 消化器内科), 村上 坤太郎(西神戸医療センター 消化器内科), 佐々木 綾香(西神戸医療センター 消化器内科), 津田 朋広(西神戸医療センター 消化器内科), 安達 神奈(西神戸医療センター 消化器内科), 島田 友香里(西神戸医療センター 消化器内科), 林 幹人(西神戸医療センター 消化器内科), 井谷 智尚(西神戸医療センター 消化器内科), 三村 純(西神戸医療センター 消化器内科), 橋本 公夫(西神戸医療センター 病理科)
抄録 【はじめに】FNH-like noduleはFNHと臨床的、病理組織学的にも類似する点が多く、FNH同様に細胞および構造異型が見られることは少ないとされている。原因は不明であり、本邦の報告ではアルコール性肝炎や肝硬変症例に合併した例が多いが、報告例が散見される程度の比較的稀な疾患である。【症例】51歳、男性【現病歴】アルコール性肝疾患の診断で平成16年より前医にて経過観察されていた。平成22年2月に腹部超音波検査で肝S6区域下端に5cm大の腫瘤を認めたため造影MRIを施行され、境界明瞭な車軸状に造影される腫瘤として描出されたことからfocal nodular hyperplasia(FNH)と診断された。その後も前医外来で経過観察されていたが、平成24年11月に造影MRIを施行され、S6区域下端の既知の腫瘤は7cm大に増大し、S6区域中枢側に3cm大の新規病変の出現したため、精査加療目的に当科紹介となった。【経過】造影CTでは造影早期に濃染する結節が両葉に多発しており、S6下端病変は中心に壊死あるいは瘢痕を伴う血流豊富な腫瘤であった。緩徐ながら増大傾向があること、両葉に多発することから肝細胞癌を疑い、S6中枢側病変にラジオ派焼灼療法、S6下端病変に肝部分切除術を施行した。【病理所見】切除された腫瘤は多結節状で被膜を持たず、中心には放射状に拡がる繊維性瘢痕組織を伴っていた。結節を構成する細胞に異型はないが著明な鉄沈着を認め、背景肝には肝硬変を認めた。アルコール性肝硬変患者に合併する多発性の過形成性結節であり、多結節性で鉄沈着の高度に認めることからFNH-like noduleと診断した。【結語】アルコール性肝硬変患者に合併したFNH-like noduleの一例を経験したため、文献的考察を加えて報告する。
索引用語 FNH-like nodule, アルコール性肝硬変