セッション情報 Young Investigator Session(卒後3-5年迄)

タイトル Y6-2:

慢性C型肝炎に対するテラプレビル3剤併用療法中に結核性リンパ節炎を発症した1例

演者 千品 寛和(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科)
共同演者 井上 達夫(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 南 知宏(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 岡元 寿樹(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 山田 光成(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 田中 梨絵(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 有住 忠晃(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 田北 雅弘(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 北井 聡(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 矢田 典久(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 萩原 智(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 南 康範(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 上嶋 一臣(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 西田 直生志(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科), 工藤 正俊(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科)
抄録 主訴:頚部腫瘤現病歴:61歳 女性。平成24年3月2日よりC型慢性肝炎に対しテラプレビル3剤併用療法(レベトール400mg、テラプレビル1500mg、ペグイントロン100μg)を施行していた。4月末より頚部リンパ節腫脹を認め、経過を見ていたが増大傾向であり、血液内科受診となった。リンパ節は約3×2cm大で弾性硬、境界明瞭、無痛性であった。5月18日PET-CTでは右頚部リンパ節、左顎下リンパ節の腫大を認め、悪性リンパ腫の除外が必要なため、6月11日頚部リンパ節生検を施行した。生検結果は乾酪壊死と周囲に類上皮細胞とラングハンス型巨細胞を認めた。喀痰、胃液培養では陰性であったがクオンティフェロン反応で陽性となったため結核性リンパ節炎と診断された。肝障害を考慮して、PZAは投与せずに7月3日よりINH+RFP+FBの3剤投与を9か月間投与となった。投与後、肝機能の増悪、皮疹など合併症なく平成25年4月終了となった。CTではリンパ節の縮小を認めた。3剤併用療法は問題なく終了となりC型ウイルスは3月30日よりSUR達成している。テラプレビル併用療法中にリンパ節炎を合併した症例はまれであり、若干の文献的考察を含めて報告する。
索引用語 C型慢性肝炎, 結核性リンパ節炎