セッション情報 |
シンポジウム1 「ウイルス性肝炎治療の最前線」
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タイトル |
S1-06:PegIFN/RBV併用療法でSVRが得られなかった症例対策
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演者 |
福島 寿一(兵庫県立西宮病院) |
共同演者 |
松本 仁(兵庫県立西宮病院), 乾 由明(兵庫県立西宮病院) |
抄録 |
C型肝炎の治療としてペグインターフェロン+リバビリン(PegIFN/RBV)にテラプレビルを加えた3剤併用療法が新たに導入された。1型高ウイルス量群の難治例の場合、2剤併用療法再燃例に対して3剤併用療法はウイルス排除率が88%と高い効果を示している。しかし2剤併用療法無効例に対するウイルス排除率は34%に留まり、さらに皮膚症状、貧血などの副作用が強いため高齢化と肝機能低下の進みつつある再燃例、無効例の患者への導入は容易ではない。我々はPegIFN/RBV併用療法を施行しSVR(sustained viral response)が得られず、血中ウイルスの増加後に急激な血中ウイルス量の低下がみられた4症例にIFN療法を施行しSVRを得られたので報告する。症例は55才女性の急性肝炎1例、61才、63才、68才女性の慢性肝炎3例で、全て1型高ウイルス量群である。いずれもウイルス量は初回治療終了後にALTの上昇を伴って6logIU/mLまで上昇したが、その後急激に5logIU/mL未満まで低下し、その時期に2剤併用療法を24週間施行したところ、SVRが得られた。2剤併用療法でSVRが得られなかった症例に対して、その後詳細に経過観察しIFN導入を行うことでSVRを得られると考え報告する。 |
索引用語 |
インターフェロン, TIRT |