セッション情報 Freshman Session(卒後2年迄)

タイトル F4-7:

慢性C型肝炎に対してPEG-IFNα2b /Ribavirin/Telaprevir三剤併用療法施行し6週目で中断したがウイルス陰性が継続している一例

演者 家村 友輔(ベルランド総合病院 )
共同演者 佐藤 慎哉(ベルランド総合病院 ), 三谷 誠一朗(ベルランド総合病院 ), 廣瀬 哲(ベルランド総合病院 ), 大倉 康志(ベルランド総合病院 ), 長谷川 義展(ベルランド総合病院 ), 伯耆 徳之(ベルランド総合病院 ), 安 辰一(ベルランド総合病院 )
抄録 症例は58歳男性。既往歴は33歳に十二指腸潰瘍手術時に輸血歴あり、43歳に慢性C型肝炎に対してIFNαで治療されたがNVRであった。家族歴なし。現病歴は平成23年8月31日に肝SOL精査目的で当科紹介受診した。肝S8に18mm大のHCCと診断し同年9月30日にRFA施行。以後再発認めず、慢性C型肝炎に対し当科で精査加療となった。現症は身長164cm、体重79kg、腹部平坦軟、圧痛なし。血液検査はWBC4700/μl、Hb13.9g/dl、血小板12.1万/μl、Alb3.8g/dl、AST75U/l、ALT44U/l、T-Bil1.13mg/dl、BUN9.0mg/dl、Cre0.47mg/dl、UA4.8mg/dl、HCV-RNA5.0logIU/ml、genotype1b、IL28BはTTであった。よって慢性C型肝炎1bhighの前治療無効例と診断し平成24年4月10日より三剤併用療法導入した。初期投与量はPEG-IFNα2b120μg /Ribavirin800mg/Telaprevir2250mgで開始した。3週目で貧血(Hb11.6g/dl)、腎機能障害(BUN20.1mg/dl、Cre1.41mg/dl、)を認めてRibavirinを600mgに減量しアロプリノール200mg/日投与開始した。4週目に全身倦怠感出現しTelaprevir1500mgに減量するも改善せず6週目に治療中止した。HCV-RNAウイルス量は2週目より陰性であり治療中止後1年間ウイルス陰性が継続している。前治療無効例1bhighに対して三剤併用療法施行し、副作用により完遂できなかったが1年間ウイルス陰性が継続している症例を経験したので若干の文献を含め報告する。
索引用語 HCV, 三剤併用療法