セッション情報 Young Investigator Session(卒後3-5年迄)

タイトル Y4-8:

大腸内視鏡前処置におけるクエン酸マグネシウム製剤(等張液)分割投与の有用性

演者 田中 裕(市立川西病院)
共同演者 北田 学利(市立川西病院), 亀山 竹春(市立川西病院), 堅田 龍生(市立川西病院), 西林 宏之(市立川西病院), 姫野 誠一(市立川西病院)
抄録 【背景】クエン酸マグネシウム製剤等張液(マグコロールP、以下MGP)は、ポリエチレングリコール電解質溶液(ニフレック、以下PEG)に比べ被検者の受容性が高い。しかし、MGP、PEGともに検査当日に大量の水を服用しなければならず、検査自体の苦痛以上に前処置に対し苦痛を訴える被検者が多い。【目的】大腸内視鏡前処置におけるMGP分割投与の有用性についてMGP一括投与と比較検討した。【方法】一括群は従来の服用方法で前日8時にピコスルファートナトリウム液 10mL、当日にMGP 1800mL、クエン酸モサプリド 20mgを内服し、分割群は前日8時にMGP 900mL、当日にMGP 900mLにピコスルファートナトリウム液 10mLを混ぜ、クエン酸モサプリド 20mgとし、両群ともに大腸検査食を使用した。【対象】2012年5月~2013年2月に全大腸内視鏡検査(TCS)を受けた外来被検者のうち事前に同意が得られ、無作為に振り分けた78例を対象とした。80歳超、腹部手術既往例、炎症性腸疾患例、緊急内視鏡例は除外した。【評価項目】腸管内洗浄効果の総合評価(優:残渣を認めない、良:ほぼ満足のいく観察が可能 、可:所々に残渣があり観察は可能、不良:残渣が多く観察困難)と被検者の受容性ならびに安全性について検討した。【結果】1)腸管内洗浄効果:両群とも観察困難例(不良)は見られなかった。前処置の総合評価を4段階で評価し「良以上」を前処置良好としたところ、前処置良好が一括群で52.6% (20例/38例)、分割群で82.5% (33例/40例)と分割群で有意に優れていた (p=0.01)。2)受容性:「非常につらかった」と訴える被検者が分割群より一括群で有意に多かった。また、両群経験者15名のうち次回一括法の選択が13.3%(2例/15例)、分割法の選択が86.7%(13例/15例)と分割法を希望される方が多かった。【結語】MGP分割投与は、従来の一括法より被検者の受容性が高く、腸管内洗浄効果が優れていたことから、今後有用な前処置法になることが期待される。
索引用語 大腸内視鏡検査, 前処置