セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 11:胃全摘・Roux-en Y法再建後の十二指腸に結石が嵌頓し閉塞性黄疸を来した一例 |
演者 | 堀川 浩平(東大阪市立総合病院 消化器内科) |
共同演者 | 佐々木 一之(東大阪市立総合病院 消化器内科), 瀬川 朋未(東大阪市立総合病院 消化器内科), 渡辺 由佳(東大阪市立総合病院 消化器内科), 石見 亜矢(東大阪市立総合病院 消化器内科), 岡田 愛子(東大阪市立総合病院 消化器内科), 赤松 晴樹(東大阪市立総合病院 消化器内科), 川西 裕子(東大阪市立総合病院 消化器内科), 飯尾 禎元(東大阪市立総合病院 消化器内科), 小林 一三(東大阪市立総合病院 消化器内科) |
抄録 | 症例は81歳男性。胃全摘・Roux-en Y法再建後、細菌性肺炎、心原性脳梗塞にて当院通院中、十二指腸憩室内結石を指摘されていたが、心窩部痛と黄疸を認めた為当科紹介となった。入院時の造影CTにて、憩室内の結石が増大して総胆管を圧排し、閉塞性黄疸を来していた。絶食・補液・へパリン投与にて加療開始したが入院第3病日、十二指腸で出血を認め結石が憩室からトライツ靭帯の部位に移動して嵌頓し、さらに黄疸・肝機能の悪化を認めた。内視鏡による採石術を試みたが、嵌頓部までは挿入できなかった。手術による結石除去を検討したが、胃全摘時に膵尾部・脾合併切除されており、術後膵液瘻を来して炎症が遷延した症例であり、難渋する事が予測された。外科・放射線科と検討した結果、経皮的に十二指腸を穿刺しドレナージした後、結石除去術を施行する事とした。穿刺部位から各種鉗子を用いて結石を破砕し、最終的に細径内視鏡を挿入して、結石がほぼ除去されている事を確認した。今回我々は胃全摘・Roux-en Y法再建後の十二指腸憩室内に結石形成され、嵌頓して閉塞性黄疸を来した一例を経験したので若干の考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 閉塞性黄疸, 胃全摘後 |