セッション情報 | Young Investigator Session(卒後3-5年迄) |
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タイトル | Y6-4:肝原発神経内分泌腫瘍の1例 |
演者 | 中丸 洸(関西医科大学 消化器肝臓内科) |
共同演者 | 堀谷 俊介(関西医科大学 消化器肝臓内科), 田本 麻美子(関西医科大学 消化器肝臓内科), 村上 浩一(関西医科大学 消化器肝臓内科), 伊藤 嵩史(関西医科大学 消化器肝臓内科), 桝田 昌隆(関西医科大学 消化器肝臓内科), 山科 雅史(関西医科大学 消化器肝臓内科), 坂口 雄沢(関西医科大学 消化器肝臓内科), 吉田 勝紀(関西医科大学 消化器肝臓内科), 池田 広記(関西医科大学 消化器肝臓内科), 中橋 佳嗣(関西医科大学 消化器肝臓内科), 関 寿人(関西医科大学 消化器肝臓内科), 岡崎 和一(関西医科大学 消化器肝臓内科), 海堀 昌樹(関西医科大学 消化器外科), 松井 康輔(関西医科大学 消化器外科), 權 雅憲(関西医科大学 消化器外科) |
抄録 | 【症例】43歳男性。2012年8月右季肋部の膨満感を主訴に近医受診し、肝右葉に巨大腫瘍を認め、精査、加療目的で当院紹介となる。腹部造影CT検査で肝右葉に22×18cm大の腫瘍を認め、早期相で濃染し、遅延相でwash out、下大静脈への浸潤を強く疑う所見を認めた。また、肺両側に小結節を認め肺の転移の可能性を示唆する所見も認めた。血液検査所見ではAFP、PIVKA-II、CEA、CA19-9などの腫瘍マーカーは正常でありHBV、HCVのウイルスマーカーは陰性であった。低アルブミン血症、凝固能低下を認める他は正常であった。肝機能に関しては、Child-Pughスコア5点、Liver damage Aで、肝アシアロシンチでの全肝受容体量(Rmax)1.253mg/minであった。画像上、肝細胞癌が疑われ、破裂の可能性が危惧されたため診断・治療目的のため手術を先行する事となった。手術は拡大肝後区域切除術、下大静脈腫瘍栓摘出術を施行。腫瘍は肝後区域を中心に後腹膜側へ突出する腫瘍であり、下大静脈右側に腫瘍浸潤を認めた。腫瘍は短肝静脈を経由して下大静脈へ腫瘍栓を形成していた。病理所見では渡銀染色は上皮性パターンであり、免疫染色ではAE-1・AE1/3(-)、CK7・CK20(-)、CD56(+)、synaptophysin(+)、chromograninA(+)、核分裂像16個/10HPF、Ki67 index 32%、その他、fc-inf(+)、sf(+)、s0、ly2、v2。診断はNeuroendocrine carcinoma、large cell typeであった。【考察】今回私たちは肝原発神経内分泌腫瘍を経験した。神経内分泌腫瘍に対する標準治療は確立しておらず、予後の悪い疾患とされている。肝原発神経内分泌腫瘍は非常に珍しく症例報告も少ないが、文献的考察も含め報告する。 |
索引用語 | 肝原発神経内分泌腫瘍, 肝腫瘍 |