セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 18:下血を主訴に発見された直腸GISTの2例 |
演者 | 小牧 孝充(大阪府済生会 富田林病院 内科) |
共同演者 | 和田 亜美(大阪府済生会 富田林病院 外科), 文元 雄一(大阪府済生会 富田林病院 外科), 長廻 錬(大阪府済生会 富田林病院 病理), 田守 健治朗(大阪府済生会 富田林病院 内科), 吉川 佳成(大阪府済生会 富田林病院 内科), 成川 太希夫(大阪府済生会 富田林病院 内科), 林部 章(大阪府済生会 富田林病院 外科) |
抄録 | Gastrointestinal stromal tumor(GIST)は人口10万人に1~2人/年の頻度で全消化管に発生する消化管間葉系腫瘍の一つであり,そのうち直腸原発GISTの占める割合は5~10%と比較的稀である.今回下血を主訴に発見された直腸GISTの2症例を経験したため若干の文献的考察を加えて報告する.【症例1】54歳,男性.来院2週間前より下血を伴う下腹部痛,38度台の発熱と便通障害を主訴に当院紹介受診.来院時採血検査で白血球14100,CRP13.42mg/dlと炎症所見認め, 肛門縁直上の直腸左側(Rb)に鶏卵大の弾性硬な粘膜下腫瘤を触知した.大腸視鏡検査で直腸に一部自壊を伴う粘膜下腫瘍を認め,MRIおよび造影CT検査で骨盤腔内に内部にairを伴う5cm大の球形腫瘤を認めた.自壊部より生検するも壊死物質と炎症性滲出物のみであった.直腸粘膜下腫瘍からの出血と腫瘍内膿瘍形成と診断し絶食と抗生剤点滴を行い症状改善後に会陰腹式直腸離断術外科手術を施行した.組織診断よりGIST, C-kit陽性,高リスク群と判断した.【症例2】72歳,男性.元来便秘気味であったが1週間前から下血を認めるようになり大腸内視鏡検査を希望して当院紹介受診.来院時に下血以外の訴えはなく,来院時採血検査で赤血球372万,Hb13.2,Ht38.6%と軽度の貧血を認めるのみであった.大腸内視鏡検査で肛門縁から4cm口側の直腸(Rb)に自潰部より湧出性出血を伴うゴルフボール大の白色腫瘤を認め,自潰部より生検を行いGISTの診断を得た.緊急入院後に施行したMRIおよび造影CT検査で骨盤腔内に3cm大の球形腫瘤を認めた.絶食,点滴加療で止血を認め,患者の強い希望もあり通院で経過観察中である. |
索引用語 | 直腸GIST, 下血 |