セッション情報 パネルディスカッション2 「根治治療不能進行消化器がんに対する治療選択」

タイトル P2-14:

進行膵癌に対するGemcitabine(GEM)/Erlotinib併用療法の二次化学療法の治療成績

演者 大本 俊介(近畿大学 消化器内科)
共同演者 北野 雅之(近畿大学 消化器内科), 工藤 正俊(近畿大学 消化器内科)
抄録 【目的】当院における進行膵癌に対するGEM/Erlotinib併用療法の二次治療以降の治療成績についてretrospectiveに検討した。【対象と方法】2011年7月から2013年1月に当院にて切除不能膵癌と診断し一次療法または二次療法においてGEM、TS-1 にて加療されるも無効であり、GEM/Erlotinib併用療法を実施した9例を対象とした。男性4例、女性5 例、年齢は64.7±2.6 (平均年齢±SD)であった。全例においてEUS-FNAまたはERCPがなされており、組織型がadenocarcinomaと診断されている。二次治療として実施されたのがが1例、残りの8例は三次治療以降に実施された。GEM/Erlotinib併用療法 は、エルロチニブ100mg/日+GEM1000mg/m2(day1,day8,day15)を1クールとした。検討項目は有害事象および、二次治療以降の治療効果(無増悪生存期間:PFS)、二次治療以降開始後の生存期間(MST)とした。【結果】全9例の検討においてGRADE3以上の有害事象は、貧血2例(22.2%)、血小板減少1例(11.1%)、十二指腸狭窄1例(11.1%)、腹痛1例(11.1%)であった。GRADE3以上のざ瘡様皮疹や間質性肺炎は認めなかった。PFSは2.66ヶ月、生存期間中央値は3.75ヶ月であった。【結論】GEM+elrotinib療法は進行膵癌の二次治療以降にも有効な選択肢の一つであると考えられた。
索引用語 膵癌, タルセバ