セッション情報 パネルディスカッション1 「肝・胆・膵腫瘍性病変早期発見に向けた取り組み」

タイトル P1-09:

大腸癌肝転移早期発見における3T-MRIを用いたGd-EOB-DTPA造影MRIの有用性

演者 鶴崎 正勝(近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断部門)
共同演者 稗田 洋子(島根大学医学部 放射線医学教室), 祖父江 慶太郎(神戸大学大学院医学研究科 放射線医学分野), 兵頭 朋子(近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断部門), 岡田 真広(近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断部門), 松木 充(近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断部門), 石井 一成(近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断部門), 村上 卓道(近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断部門)
抄録 【目的】Gd-EOB-DTPA造影MRIにおいては肝細胞癌と比べ肝転移の診断能の報告は少なく有用性についてはいまだ議論の余地のあるところであるが、造影CTと比べコントラスト分解能に優れその有用性が期待される。特に大腸癌肝転移では耐術例では手術が第一選択であり、小病変の早期発見は治療方針決定に極めて重要となる。そこで今回我々は大腸癌肝転移手術症例をgold standardとし、大腸癌症例における造影CTと3T-MRIを用いたGd-EOB-DTPA造影MRIの肝転移診断能を比較検討した。【対象と方法】対象は大腸癌の既往があり、Dynamic CTおよびGd-EOB-DTPA造影MRI(EOB-MRI)が施行された連続した107例のうち肝転移ありと診断され手術が行われた47例、病理学的に診断された85結節を検討の対象とした。64列MD-CTおよび3T-MRI装置を用い、Dynamic CTはヨード造影剤を19.7ml/kg/secで静注後の動脈相、門脈相を、EOB-MRIはGd-EOB-DTPA 0.025mmol/Kgを静注後の動脈相、門脈相、肝細胞相(20分後)を検討の対象とした。CTおよびEOB-MRIのsensitivity,positive predictive value(PPV)を算出し、AFROC解析を行った。【結果】CTのsensitivity 78.2%、Az値0.901、EOB-MRIのsensitivity 89.8%、Az値0.975であり、EOB-MRIのsensitivity、Az値が有意に高かった。特に1cm以下の病変(31結節)においてCTのsensitivity 58.2%、PPV 92.0%、EOB-MRIのsensitivity 74.2%、PPV 100%でありsensitivity、PPVとも有意にEOB-MRIが高かった。【結論】EOB-MRIは造影CTと比較して、病変の検出と病変評価において高い診断能を有しており、手術を念頭にした小病変の早期発見において有用と思われた。
索引用語 MRI, 転移性肝腫瘍