セッション情報 | Young Investigator Session(卒後3-5年迄) |
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タイトル | Y4-09:バルーン型PEGカテーテルによる急性肝障害の1例 |
演者 | 正木 翔(兵庫県立尼崎病院 消化器内科) |
共同演者 | 松村 毅(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 長尾 宗政(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 山崎 友裕(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 中井 敦史(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 北村 悟(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 平松 由紀子(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 菱谷 英里子(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 増尾 謙志(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 野本 大介(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 川崎 公男(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 梅田 誠(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 齋田 宏(兵庫県立尼崎病院 消化器内科), 木村 利幸(兵庫県立尼崎病院 消化器内科) |
抄録 | 【症例】69歳、女性【主訴】上腹部痛【現病歴】筋委縮性側索硬化症に伴う嚥下障害にて2011年7月に胃瘻造設された。2013年7月中旬の近医での胃瘻交換後から体の不調を訴えていた。7月27日から上腹部痛と嘔吐が出現し、7月28日に38℃台の発熱が出現して近医を受診。急性胆嚢炎疑いにて当科紹介受診となった。【既往歴】筋委縮性側索硬化症(64歳)、子宮癌(40歳)、胆石症、高血圧【家族歴】特記事項なし【入院時現症/検査】体温36.3℃、血圧139/84mmHg、脈拍72回/分、SpO2 97%、上腹部に圧痛を認めた。血液検査:WBC 5700/ul、T-Bil 1.6mg/dl、GOT 735IU/l、GPT 902IU/l、ALP 496IU/l、γ-GTP 264IU/l、Amy 41IU/l、CRP 4.41mg/dl【経過】来院時のCTでは胆嚢結石を認めるものの明らかな胆嚢腫大や総胆管拡張や総胆管結石を認めなかった。CT上、PEGカテーテル先端のバルーンを十二指腸内に認め、バルーンによる十二指腸乳頭圧迫閉塞による急性肝障害を疑った。胃瘻チューブからの造影と上部消化管内視鏡でチューブ先端のバルーンが十二指腸内に迷入していることを確認した後、バルーンが胃腔内となるようにカテーテルを再固定した。以後、腹部症状は改善し、肝胆道系酵素は低下を認めた。【結語】バルーン型PEGカテーテルによる急性肝障害の1例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | PEG, 肝障害 |