セッション情報 シンポジウム「メタボリックシンドロームと肝胆膵疾患」

タイトル S-04:

当院における肝障害を有する糖尿病患者についてNASHの検討

演者 佐藤 慎哉(ベルランド総合病院 消化器内科)
共同演者 三谷 誠一郎(ベルランド総合病院 消化器内科), 廣瀬 哲(ベルランド総合病院 消化器内科), 大倉 康志(ベルランド総合病院 消化器内科), 伯耆 徳之(ベルランド総合病院 消化器内科), 安 辰一(ベルランド総合病院 消化器内科)
抄録 【背景】近年、糖尿病患者の13.3%が肝疾患によって死亡することが日本糖尿病学会から報告された。また、糖尿病患者は非糖尿病患者に比べ、NAFLD/NASHを高頻度に合併し肝細胞癌の発生率が高いことが知られている。今回我々は当院で肝障害を有する糖尿病患者においてのNASHをどの程度合併しているかについて検討した。【対象】2011年12月から2013年1月までの間に当院通院中の糖尿病患者でALT>30U/lの肝障害を有し肝生検施行した30例について検討した。いずれもHBs抗原陰性、HCV抗体陰性、飲酒量エタノール換算20g/日以下、その他の肝炎疾患を否定した症例である。 平均年齢56.2±12.4歳、男:女は13:17、糖尿病罹患期間は6.3±6.9年であった。検討項目は肝組織、BMI、HbA1c、ALT、血小板、フェリチン、P-3-P、4型コラーゲン7S、ヒアルロン酸、NAFIC scoreとした。【結果】肝組織はMatteoni分類でNAFLD群(class1:2例、class2:8例)、NASH群(class3:12例、class4:8例)であった。NASH群の方がNAFLD群より血小板は有意に低く、4型コラーゲン7S、NAFIC scoreは有意に高かった。(NASH/NAFLD、血小板:18.9±4.9万/27.5±4.1万/μg、4型コラーゲン7S:5.6±1.3/4.2±0.6ng/ml、NAFIC score:2.16±1.46/0.5±0.53)【まとめ】肝障害を有する糖尿病患者のうち66.7%がNASHを合併していた。NASH拾い上げのためにNAFLD全例に肝生検施行するのは困難であるが血小板、4型コラーゲン7S、NAFIC scoreの値を参考にして肝生検検討すべきと考えられた。
索引用語 NASH, 糖尿病