セッション情報 一般演題

タイトル 43:

Solid-pseudopapillary neoplasmの画像所見の特徴

演者 山内 雄揮(京都大学医学部付属病院 消化器内科)
共同演者 栗田 亮(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 上田 樹(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 津田 喬之(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 西川 義浩(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 南 竜城(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 佐久間 洋二朗(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 栗山 勝利(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 大田 悠司(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 丸野 貴久(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 塩川 雅広(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 澤井 勇悟(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 辻 喜久(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 宇座 徳光(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 児玉 裕三(京都大学医学部付属病院 消化器内科), 千葉 勉(京都大学医学部付属病院 消化器内科)
抄録 【目的】Solid-pseudopapillary neoplasm(以下SPN)は、膵外分泌腫瘍の1-2%と比較的まれな腫瘍であり、若年女性に好発する低悪性度腫瘍とされている。非典型例では多彩な形態を呈するため、診断に苦慮する場合がある。今回、SPNの画像所見について検討する。【方法】2007年3月~2013年9月までに当院で手術を行ったSPN症例8例を対象とした。内訳は、男/女:2/6、平均年齢は29歳(16-46歳)であった。平均腫瘍径は63mm(11-180mm)。検討項目は、1)初発症状と病変部位、2)画像所見の特徴、3)EUS-FNAの診断能、とした。【結果】1)初発症状は、無症状4、腹痛3、腹部腫瘤触知1例で、病変部位は、膵頭部/体部/尾部:3/4/1であった。2)各種画像所見上腫瘍に石灰化を認めたのは4例、嚢胞成分伴ったのは2例であった。また、多血性腫瘍は2例、その他の6例は乏血性であり、遅延性濃染を認めた。被膜を有する症例は4例で、尾側膵管の拡張を伴った症例は認めなかった。FDG-PETは8例全例で腫瘍に一致した集積を認めた。3)EUS-FNAを6例で施行し、術前にSPNと診断が確定したのは5例であった。【結語】SPNの画像所見は、半数で石灰化を伴い、嚢胞成分を含む症例は少なく、乏血性腫瘍であることが多かった。また、FDG-PETで集積を認めることも多く、EUS-FNAによる術前診断能も良好であった。
索引用語 SPN, 膵臓