セッション情報 Young Investigator Session(卒後3-5年迄)

タイトル Y5-02:

診断に超音波内視鏡検査と選択的動脈カルシウム負荷試験が有用であったインスリノーマの1例

演者 垣谷 有紀(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学)
共同演者 杉森 聖司(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 丸山 紘嗣(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 岡本 純一(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 加藤 邦洋(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 大南 雅揮(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 福永 周生(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 永見 康明(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 十河 光栄(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 谷川 徹也(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 山上 博一(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 斯波 将次(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 渡辺 憲治(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 渡辺 俊雄(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 富永 和作(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 藤原 靖弘(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学), 荒川 哲男(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学)
抄録 【症例】40歳代女性【主訴】意識障害【現病歴】2013年2月意識消失発作を生じ,近医受診,その際の血糖値が34 mg/dlであった.その後も低血糖発作を繰り返したため,精査目的で当院生活習慣病センターに入院した.インスリノーマが疑われたが,腹部超音波検査および単純CT,MRIでは腫瘤像は認めず,また腎不全のため造影CTは実施が躊躇された.局在診断目的で当科紹介受診した.【経過】超音波内視鏡検査(EUS)を行うと膵尾部に4mm大の境界明瞭な類円形の低エコー腫瘤を認めた.さらに選択的動脈カルシウム負荷試験(SACIテスト)を実施,病変局在に関しEUSの結果と合致したことから病変は膵尾部のみにあると診断,外科転科の上膵尾部切除術が施行された.【考察】インスリノーマは病変が微小である場合があること,さらに多発する可能性があることから,局在診断に難渋することがある.今回,腫瘤の描出が困難であったインスリノーマに対してEUSおよびSACIテストにて正確な局在診断ができ,適切な治療が実施できた1例を経験したため,インスリノーマの局在診断に関し文献的考察を加えて報告する.
索引用語 インスリノーマ, EUS