セッション情報 Freshman Session(卒後2年迄)

タイトル F4-02:

インフリキシマブ維持投与中止後に再燃に至ったクローン病の2例

演者 落合 正(大阪市立大学 医学部 消化器内科)
共同演者 鎌田 紀子(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 森本 謙一(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 寺田 良太(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 垣谷 有紀(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 高田 さゆり(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 阿部 菜海(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 丸山 紘嗣(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 岡本 純一(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 福永 周生(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 永見 康明(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 野口 篤志(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 杉森 聖司(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 谷川 徹也(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 斯波 将次(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 山上  博一(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 渡辺 憲治(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 渡辺 俊雄(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 富永 和作(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 藤原 靖弘(大阪市立大学 医学部 消化器内科), 荒川 哲男(大阪市立大学 医学部 消化器内科)
抄録 【症例1】70歳女性。2008年に下痢症状にて発症し、大腸内視鏡検査にて縦走潰瘍、敷石状変化を認め大腸型クローン病(CD)と診断された。2009年11月よりインフリキシマブ(IFX)加療導入となり、臨床症状および血液検査データは速やかに改善し、加療当初より成分栄養剤600kcal/日も併用されていたが、2010年3月より栄養療法はコンプライアンス不良にて中止となった。以後、IFX計画的維持投与にて通院加療となり、大腸内視鏡検査(TCS)も毎年1回施行されていたが、2011年および2012年11月の時点で粘膜完全寛解していたため、2013年3月より本人の強い希望にてIFXを中止し、無治療にて経過観察されていた。しかし同年7月より食欲不振出現し、血液検査にてCRP10.7、WBC9100と炎症反応の上昇、腹部CTにて腸管壁肥厚と脂肪織上昇、TCSにて深い縦走潰瘍を認めCDの再燃と判断し、IFXの再導入を行った。その後、寛解導入に至り、維持投与中である。【症例2】40歳男性。1998年に発症し、大腸型CDと診断。2005年に症状再燃にて同年9月よりIFX加療導入し、維持投与にて臨床症状は寛解維持していた。TCSは2010年12月に粘膜治癒が確認されて以降は施行されていなかったが、IFX維持投与にて症状再燃なく経過しており、仕事が忙しくなったため2012年7月に本人の希望でIFX投与中止となった。以後、無治療のまま外来受診も不定期となっていたが、2013年6月より排便回数5-6行/日と症状再燃し、TCSにても粘膜浮腫、びらんと軽度活動性を認めたため、IFX再導入した。以後、維持投与にて寛解維持中である。【考察】生物学的製剤の登場によりCD治療は飛躍的進歩を遂げたが、その中止のタイミングについては明確な指針は未だ無く、モニタリングは今後の課題である。海外ではIFXにより長期的な寛解にあるCD患者に対し、IFX中止後1年以内に約50%の患者が再燃するとの報告(Louis E, et al. Gastroenterolgy 2012;142:63-70)もあり、若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 クローン病, infliximab