セッション情報 Young Investigator Session(卒後3-5年迄)

タイトル Y3-04:

当院で経験した非閉塞性腸間膜虚血症(NOMI)5例の臨床学的検討

演者 北山 紀州(馬場記念病院)
共同演者 寺岡 均(馬場記念病院), 西村 潤也(馬場記念病院), 埜村 真也(馬場記念病院), 野田 英児(馬場記念病院), 西野 裕二(馬場記念病院), 平川 弘聖(大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科)
抄録 【緒言】NOMIは急性腸間膜動脈閉塞症の中で明らかな塞栓を伴わない疾患であり治療前診断が困難で死亡率が高いとされている。今回当院におけるNOMI手術症例について臨床学的検討を行ったので若干の文献的考察を加えて報告する。【対象と方法】2012年3月~2012年12月の間に当院で手術施行されたNOMI5例を対象とした。年齢、性別、手術時間、出血量、切除腸管長、術後経過等について比較検討を行った。【結果】平均年齢は72.4歳(64-82歳)男性4例、女性1例であった。来院時の主訴は腹痛3例、嘔吐1例、意識消失1例であった。術前診断からNOMIが疑われた症例は4例で、汎発性腹膜炎が1例であった。手術はすべて開腹にて施行し平均手術時間110.6分(55-170分)平均出血量34ml(10-110ml)切除腸管長の平均値は52cm(20-120cm)であったが1例は術中小腸ファイバーにより粘膜の壊死は認めなかったため切除は行わず試験開腹のみで終了した。術後全例生存し退院した。【結語】NOMIは診断が困難で予後不良とされてきたが近年診断技術の向上で救命報告も増えている。腹部症状を有する症例の診療過程においてはNOMIの存在を念頭に置き、可能性を考慮した早期の治療が必要であると考えられた。
索引用語 虚血, 門脈ガス