セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 39:当科における切除不能胃がんに対する化学療法の治療成績 |
演者 | 渡辺 昌樹(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科) |
共同演者 | 原田 威徳(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 薗 誠(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 渡邉 幸太郎(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 橋本 佳愛子(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 西村 聡(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 木村 典世(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 牟田 優(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 廣橋 研志郎(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 工藤 寧(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 山内 淳嗣(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 河野 孝一朗(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 高 忠之(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 浅田 全範(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 福永 豊和(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 川口 清隆(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科), 八隅 秀二郎(公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科) |
抄録 | 【背景と目的】切除不能胃がんに対する化学療法はTrastuzumabなどの分子標的治療薬の登場により進歩はしては来ているものの、切除不能胃がんの予後は今もって厳しい。当科における切除不能胃がんに対する化学療法の治療成績について検証し、今後の診療の一助とすることを目的とした。【対象と方法】対象は2007年4月より2013年10月までに当科において切除不能胃がんと診断した84例のうち化学療法を導入した59例。患者背景は、年齢中央値:69歳(26-81歳)、性別:男/女=40/19、PS:0/1/2/3=25/20/11/3、1次化学療法のレジメン:S-1+CDDP / S-1 / Paclitaxel / その他 = 30/20/3/6。治療効果及び予後を規定すると考えられる因子ごとにKaplan-Meier法及びlog-rank testを用いて後方視的に生存解析を行った。【成績】化学療法を導入した全59症例の生存期間中央値(MST)は7.1ヶ月。PSが0もしくは1の45症例のMSTは10.2ヶ月であるのに対し、PSが2もしくは3の14症例のMSTは5.3ヶ月であった。その他の患者背景(年齢、CEA、腹水、肝転移、リンパ節転移、肉眼型、組織型)ごとの検討では、腹水を認める群・CEAの上昇を認める群・75歳以上の群において、そうでない群よりも予後が不良の傾向にあった。【結論】当科における切除不能胃がんに対する近年の化学療法の治療成績を検証した。PS不良例では化学療法による恩恵は乏しく、慎重な治療対象の検討が必要である。 |
索引用語 | 胃がん, 化学療法 |