セッション情報 | Young Investigator Session(卒後3-5年迄) |
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タイトル | Y6-04:若年者に発症した糞便性イレウスによる閉塞性大腸炎の一例 |
演者 | 水田 寛郎(国立病院機構 東近江総合医療センター 消化器内科) |
共同演者 | 辻川 知之(滋賀医科大学総合内科学), 五月女 隆男(国立病院機構 東近江総合医療センター 救急科), 藤井 誠(国立病院機構 東近江総合医療センター 消化器内科), 酒井 滋企(国立病院機構 東近江総合医療センター 消化器内科) |
抄録 | 32歳女性.普段から便秘気味であった. 2013年5月腹痛・嘔吐あり来院.腹部CTにてS状結腸~盲腸にかけて大量の便塊貯留あり,盲腸の径は90ミリと拡張していた. 糞便による大腸イレウスと考え緊急入院とした. 間欠的腹痛高度であったが,明らかな腹膜刺激症状やCT上腸管虚血の所見は認めなかったため,保存的加療を行った. 翌日も腹痛持続しており,浣腸でも排便を認めなかったため,下部消化管内視鏡検査(CS)で便塊除去を試みたが困難であった.粘膜の虚血性変化が強く,手術も考慮したが,その後大量の排便があり,イレウスは解除された. その後CRPの著増を認めたが保存的加療で軽快退院となった.退院後のCSにて閉塞性大腸炎による狭窄を認め,バルーン拡張を行った. 閉塞性大腸炎は大腸の狭窄部の口側に発症する大腸炎である.その病態は腸管内圧の上昇に伴う腸管壁の虚血性病変とされているが,糞便のみで生じることは少ない. 若年女性に生じた糞便イレウスによる閉塞性大腸炎を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 | 糞便イレウス, 閉塞性大腸炎 |