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セッション情報 一般演題
タイトル 18：

細径鉗子Endo Reliefを用いたreduced port surgeryの特徴と整容性
演者 松岡　翼（大鵬会　千本病院　外科　）
共同演者 大澤　尚志（大鵬会　千本病院　外科　）, 楊　大鵬（大鵬会　千本病院　外科　）, 平川　弘聖（大阪市立大学大学院　医学研究科　腫瘍外科）
抄録 【はじめに】　現在、腹腔鏡下手術において整容性の向上を目的とする単孔式腹腔鏡下手術とReduced port surgeryが急速に普及してきている。当施設でも近年積極的に導入しており、胆嚢摘出術、ヘルニア根治術、虫垂切除術から、良性大腸疾患までその適応を拡げている。我々は2013年9月より細径鉗子Endo Reliefの使用を開始した。Endo Reliefは、１、ジョー把持部が通常の5mm鉗子と同じなので、十分な把持力がある　２、シャフトにチタン合金を使用し、曲がっても復元する　３、耐久性に優れる、などの特徴がある。今回、Endo Reliefを使った手技の特徴、および操作性、整容性の向上について報告する。【手技】まずエンドリリーフのハンドルを外し、トロッカーにハンドル側の末端を通す。次に別売りの「シャフトガイドPlus」を腹腔に刺入する。シャフトガイドPlus外筒先端に本鉗子のハンドル側末端を接続する。その後本鉗子を接続した状態で末端を体外へ出し、ガイドを抜いてハンドルを取り付ける。【結果】腹腔鏡下胆嚢摘出術では、2mmポートからEndo Reliefを挿入することによって、従来のBlack-Jack鉗子では成し得なかった5mmポートと同等の胆嚢把持性および操作性が得られた。また臓器損傷の危険性も低いと考えられた。ヘルニア根治術では、5mmポートを2mmポートプラスEndo Reliefに置き換えることによって整容性の向上がみられた。手術時間や出血量での延長ならびに増加はみられなかった。また合併症も認めなかった。【まとめ】細径鉗子を有効利用した本手法は操作性と整容性を兼ね備えた有効な手技と思われた。
索引用語 低侵襲手術, 細径鉗子