セッション情報 Freshman Session(卒後2年迄)

タイトル F4-07:

大腸ステント留置後に直腸膀胱瘻を形成した直腸癌の一例

演者 永薮 和也(京都山城総合医療センター 消化器内科)
共同演者 新井 正弘(京都山城総合医療センター 消化器内科), 片岡 星太(京都山城総合医療センター 消化器内科), 川端 利博(京都山城総合医療センター 消化器内科), 坂上 共樹(京都山城総合医療センター 消化器内科), 田辺 利朗(京都山城総合医療センター 消化器内科), 黒田 雅昭(京都山城総合医療センター 消化器内科), 今井 昭人(京都山城総合医療センター 消化器内科)
抄録 【症例】69歳、男性 【主訴】高熱、糞尿 【既往歴】特記事項なし 【内服薬】酸化マグネシウム、ラニチジン【嗜好歴】タバコ:30本/日×30年【現病歴】平成25年1月末より食欲不振、下痢が出現し持続するため近医受診。下部消化管内視鏡検査を依頼され3/21に施行したところ、Raに全周性狭窄を伴う2型腫瘍を指摘。翌日の腹部CTでイレウスと判断し、大腸ステントを留置。進行度はAIN2H0P0のStageIIIBであった。手術、化学療法を希望されず4/3退院となった。緩和療法主体で外来通院中の8/5に糞尿、高熱を認め、救急受診。【身体所見】血圧 94/64mmHg 脈拍 98/min 体温36.1℃ 眼瞼結膜に貧血あり。腹部は軽度膨隆していたが、自発痛、圧痛を認めず。四肢に軽度浮腫あり。【検査結果】血液検査:TP6.3g/dl Alb1.3g/dl GOT19IU/dl GPT14IU/dl BUN22mg/dl CRE1.10mg/dl 白血球24190/μl CRP15.3 mg/dl Hct33.7% CEA4.4ng/ml、尿沈渣:白血球(3+) 尿潜血(3+) 混濁(2+)、腹部造影CT:直腸左側壁と膀胱との交通を認めた。【経過】直腸膀胱瘻形成による尿路感染と診断し入院となった。入院後絶食、抗生物質点滴で症状改善したため、経口摂取目的で9/4人工肛門造設術を行った。術後、食事摂取が可能となり徐々に食事量も増えたため9/25退院となった。【考察】大腸癌の1割程度はイレウス症状を発症し、人工肛門造設術、イレウス管に変わる新しい手技として大腸ステントがある。大腸ステントはbridge to surgeryとしての役割を担うことが多いが、本症例のように緩和目的で用いることもある。本症例は経過中に直腸膀胱瘻を形成したが、ステント留置との関連も含めて若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 直腸膀胱瘻, 大腸ステント