セッション情報 Freshman Session(卒後2年迄)

タイトル F3-04:

妊娠を契機として急性肝炎様に発症した自己免疫性肝炎の一例

演者 高松 雄一(ベルランド総合病院 消化器内科)
共同演者 佐藤 慎哉(ベルランド総合病院 消化器内科), 三谷 誠一郎(ベルランド総合病院 消化器内科), 廣瀬 哲(ベルランド総合病院 消化器内科), 大倉 康志(ベルランド総合病院 消化器内科), 伯耆 徳之(ベルランド総合病院 消化器内科), 安 辰一(ベルランド総合病院 消化器内科)
抄録 症例は36歳女性。既往歴はなく、平成25年3月17日に41週で第一子出産、家族歴に肝疾患なし、飲酒歴なし、喫煙歴はなかった。同年8月頃より全身倦怠感および嘔気が出現した。徐々に症状悪化し、同年9月中旬より黄疸出現したため、同年9月24日に当院受診した。身体所見は眼球や全身の皮膚の黄疸著明、腹部平坦、軟、蠕動音audible、圧痛は認めなかった。血液検査はHBs抗原陰性、HCV抗体陰性、WBC5300/μ、Hb12.9g/dl、血小板14.9万/μ、PT活性値51.2%、Alb4.1g/dl、AST653U/l、ALT689U/l、ALP708U/l、γGTP86U/l、総ビリルビン9.75mg/dl、直接ビリルビン6.65mg/dl、IgG2626mg/dl、抗核抗体40倍、HA抗体陰性であった。補液のみで経過観察していたが、第14病日の血液検査でAlb3.3g/dl、AST199U/l、ALT254U/l、ALP549U/l、γGTP63U/l、総ビリルビン17.34mg/dlと肝機能はやや改善するも黄疸著明に上昇認めた。ウイルス性肝炎は否定的でIgG上昇より自己免疫性肝炎を念頭に置き、10月8日に肝生検施行、翌日よりプレドニン40mg/日投与開始した。病理組織はグリソン鞘領域を中心にリンパ球と形質細胞を主体とする高度の炎症細胞浸潤を認め、小葉構造内にも炎症細胞浸潤は広がっており、また、ロゼット形成認め、胆管病変は認めず、自己免疫性肝に矛盾しない結果であった。肝機能改善し黄疸低下認めたため第35病日に退院した。現在外来にてプレドニン漸減中であるが肝機能・黄疸はより改善認めている。妊娠を契機として急性肝炎様に発症した自己免疫性肝炎の一例を経験したので若干の文献を加えて報告する。
索引用語 自己免疫性肝炎, 妊娠