共同演者 |
松本 淳子(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 奥田 佳一郎(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 旭爪 幸恵(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 堀元 隆二(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 加藤 隆介(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 大矢 寛久(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 天野 一郎(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 関 耕次郎(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 千藤 麗(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 田中 いずみ(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 澤井 直樹(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 水野 智恵美(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 水野 雅之(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 島 俊英(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 岡上 武(大阪府済生会吹田病院 消化器内科), 酒井 恭子(大阪府済生会吹田病院 臨床検査科) |
抄録 |
【症例】76歳、男性【既往歴】横行結腸癌術後(2001年)、胃潰瘍、NAFLD【現病歴】2012年6月健診で施行した上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行部、主乳頭より約1cm口側に10mm大の隆起性病変を認めた。生検組織診でNET G1であった。NSE 13.8ng/mlと上昇を認めた。病変が副乳頭にあると考えられERP施行し主膵管は正常に造影されたがサントリーニ管は造影されず、腫瘍には明らかな膵管口は認めなかった。EUSでは第3層を主座とする低エコー域として描出され、膵への浸潤が疑われた。胸部・腹部CTでは明らかな転移は認めず、十二指腸副乳頭部NET G1、T3N0M0、cStageIIBの診断の元、2013年2月亜全胃温存膵頭十二指腸切除術施行した。病理診断の結果、十二指腸NET G1、INFα, ly0, v0, pn0, pPanc0, pDu1, pT1, pEM0、免疫化学染色でChromogranin A, synaptophysin陽性であった。また、腫瘍内に膵管組織が認められる事より副乳頭部腫瘍であると考えられた。NET G1かつ脈管侵襲陰性、切除断端陰性であり経過観察中である。【考察】十二指腸副乳頭部カルチノイドという稀な疾患を経験したので、若干の文献的考察を交えて報告する。 |