セッション情報 | Freshman Session(卒後2年迄) |
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タイトル | F1-02:腔鏡下胃全摘術Roux-en-Y再建術後絞扼性イレウスを発症したPeteren’s herniaの1例 |
演者 | 西嶋 脩悟(大阪市立総合医療センター 消化器外科) |
共同演者 | 玉森 豊(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 山下 好人(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 中島 隆善(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 吉井 真美(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 山本 篤(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 大平 豪(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 石川 彰(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 森 至弘(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 小塚 雅也(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 栄 政之(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 後藤 航(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 出口 惣大(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 田嶋 哲三(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 栗原 重明(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 日月 亜紀子(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 清水 貞利(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 井上 透(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 西口 幸雄(大阪市立総合医療センター 消化器外科), 平川 弘聖(大阪市立大学大学院 腫瘍外科学) |
抄録 | 症例は67歳,男性.胃癌の診断のもと2013年5月腹腔鏡下胃全摘術をおこないRoux-en-Y法にて再建した.同年11月,激しい腹痛を訴え当院消化器外科を受診した.来院時左側腹部を最強点とする圧痛および筋性防御を認めた.CTにおいて左側腹部に限局する小腸拡張,腸間膜浮腫,whirl sign,腹水があり内ヘルニアとそれにともなう絞扼性イレウスが疑われ緊急開腹術をおこなった.術中所見では,漿液性の腹水が約800ml認められ,絞扼され高度に鬱血した小腸を認めた.整復後Petersen孔をヘルニア門とし,小腸の大部分が脱出する内ヘルニアと診断した.脱出小腸のうち空腸Y脚部が絞扼された状態であった.絞扼小腸はしばらく観察すると色調の回復,蠕動,動脈の拍動を認めたため壊死はないとの判断の上温存した.術後は問題なく経過した. Petersen’s herniaは一般的にはヘルニア門が広く絞扼性イレウスをおこすことは少ないと考えられるが,本症例は結腸後経路で再建されたためにPetersen孔がせまく,腸間膜脂肪織も肥厚していたことが絞扼につながったと推測された.これまでに当院で経験したPetersen’s herniaの症例とともに考察を加え報告する. |
索引用語 | 内ヘルニア, 絞扼性イレウス |