セッション情報 Young Investigator Session(卒後3-5年迄)

タイトル Y2-04:

混合型肝癌の一例

演者 南出 竜典(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
共同演者 高島 健司(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 和田 将弥(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 杉之下 与志樹(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 細谷 和也(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 北本 博規(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 小川 智(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 福島 政司(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 占野 尚人(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 井上 聡子(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 鄭 浩柄(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 藤田 幹夫(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 岡田 明彦(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 猪熊 哲朗(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科), 貝原 聡(神戸市立医療センター中央市民病院 外科), 今井 幸弘(神戸市立医療センター中央市民病院 臨床病理科)
抄録 【症例】70歳男性【既往歴】脳動静脈瘻【現病歴】1985年に脳動静脈瘻に対して当院脳神経外科で手術、その際に輸血を施行された。1か月後にC型急性肝炎を発症したが、その後は肝庇護療法にて近医で経過観察されていた。2012年8月、AFPが徐々に上昇し、腹部超音波検査にて肝腫瘤性病変を認めたため、肝細胞癌の疑いで当院紹介となった。当院での腹部超音波検査では肝S8に内部モザイクパターンを呈する長径35mm大の低エコー病変を認めた。CTでは同部位に造影早期相で辺縁が濃染され、内部は造影不良となる長径31mm大の腫瘤性病変を認めた。MRIでもT2高信号・T1低信号で、辺縁部優位に濃染され、肝細胞相でfilling defectとなる27mm大の腫瘤性病変を認めた。各種検査結果を踏まえ、肝細胞癌と診断し、外科に紹介となった。同年10月に肝S8部分切除術が施行されたが、術後に肝細胞癌・胆管細胞癌の混合型肝癌との組織診断結果を得た。【考察】術前は肝細胞癌が強く疑われたが、組織診断で混合型肝癌の診断を得た一例を経験した。混合型肝癌の症例は多くなく、文献的考察を交えて報告する。
索引用語 混合型肝癌, 肝細胞癌