セッション情報 シンポジウム「中国地方における消化器病専門女性医師の活躍と環境整備」

タイトル S-02:

仕事と家庭の両立に悩む一消化器内科医からの提言

演者 清村 志乃(島根大学 医学部 内科学第二)
共同演者
抄録 大学を卒業し、研修医として2年、消化器内科医になり4年がたちました。その間に、結婚し、子供が2人うまれました。仕事を辞めることは考えていませんでしたが、両親の助けをかりることができない状況での仕事と家庭の両立は予想よりも大変でした。体力的にも大変でしたが、一番大変だったのは仕事のスキルアップができず取り残されていく焦燥感、保育所に入り情緒不安定になる子供を前にした罪悪感、もっと困難な状況でも頑張っておられる方に対しての劣等感などの自分の感情を乗り越えることでした。育児は子供の笑顔だけでも頑張れますが、仕事は保育園などの環境整備や医局の方々のフォローがなくては継続することは難しかったと思います。今の私は自分のペースで働くことを許可していただき支えていただいていることに対して恩返しをしたいという気持ちが仕事を続けていく原動力になっています。私の経験が、これから仕事と家庭の両立を考えている女性医師にとって力となり、また病院や学会会場での環境整備や医局内での処遇などのマネジメントに少しでも役立つことを期待しています。
索引用語 育児, 両立