セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | O-31:Barrett食道癌切除後の肝転移に対しラジオ波焼灼療法を含む集学的治療を施行した1例 |
演者 | 三好 謙一(鳥取大学 医学部 機能病態内科学) |
共同演者 | 孝田 雅彦(鳥取大学 医学部 機能病態内科学), 木科 学(鳥取大学 医学部 機能病態内科学), 藤瀬 幸(鳥取大学 医学部 機能病態内科学), 加藤 順(鳥取大学 医学部 機能病態内科学), 徳永 志保(鳥取大学 医学部 機能病態内科学), 岡野 淳一(鳥取大学 医学部 機能病態内科学), 村脇 義和(鳥取大学 医学部 機能病態内科学) |
抄録 | 症例は50歳代男性。食物つかえ感、嘔吐を主訴に受診し、内視鏡検査で下部食道に高度狭窄を伴う腫瘍を認めた。精査の結果Barrett食道癌(T3N2M0 Stage3)と診断され、手術(連続開胸開腹による下部食道切除、食道胃吻合術)を受けた。術後化学療法(TS-1)を行っていたが、手術1年後に肝S4及び右反回神経周囲リンパ節に再発を認めたため、化学療法としてTS-1+DOCを10か月、CPT-11+CDDPを2か月施行した後、リンパ節に放射線治療(61.6Gy)を行った。その後PTXを開始したが、12か月後より肝S4転移巣が1cm大に増大してきたため、経皮的ラジオ波焼灼療法を追加した。術後経過は良好であり、現在もPTXを継続中である。Barrett食道癌は欧米では食道癌の約半数を占めるが、本邦では5%以下とまれである。しかしながらピロリ菌の除菌や食生活の欧米化に伴ってBarrett食道癌は今後増加することが予想される。本例は進行癌として発見されたが、外科手術、化学療法、放射線療法、ラジオ波焼灼療法などの集学的治療により長期生存が可能となっている。 |
索引用語 | Barrett食道癌, ラジオ波 |