セッション情報 | 中国支部専修医奨励賞(卒後3-5年迄) |
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タイトル | SR-10:アザチオプリン長期内服後に汎血球減少を発症した潰瘍性大腸炎急性増悪の一例 |
演者 | 古林 麻美(倉敷中央病院 消化器内科) |
共同演者 | 下立 雄一(倉敷中央病院 消化器内科), 熊谷 健(倉敷中央病院 消化器内科), 日野 真太郎(倉敷中央病院 消化器内科), 土井 顕(倉敷中央病院 消化器内科), 西村 直之(倉敷中央病院 消化器内科), 藤田 英行(倉敷中央病院 消化器内科), 毛利 裕一(倉敷中央病院 消化器内科), 松枝 和宏(倉敷中央病院 消化器内科), 山本 博(倉敷中央病院 消化器内科) |
抄録 | 【緒言】アザチオプリン(AZA)の長期投与後に急激な汎血球減少症を経験することは稀である。今回、我々はAZA長期投与後に汎血球減少症をきたした潰瘍性大腸炎急性増悪の一例を経験したので報告する。【症例】30歳代男性【現病歴】13歳時にステロイド依存性の潰瘍性大腸炎(全大腸炎型)と診断され、現在メサラジン4000mg/日・AZA 100mg/日・プレドニゾロン5mg隔日投与中であった。AZAは2004年から50mg/日で内服開始されており、2011年11月より100mg/日へ増量しているが、1年後の外来受診時に急激な汎血球減少を認めた。骨髄穿刺など行ったが、明らかな血液疾患は認めず、薬剤性汎血球減少と考えられた。入院後よりAZA中止したところ、第5病日より徐々に血球の改善を認めた。また、入院時炎症反応高値と、左半結腸に内視鏡にて病勢の増悪を認め、潰瘍性大腸炎急性増悪と判断した。寛解および維持治療目的にインフリキシマブ(IFX)を導入した。IFX投与後より速やかに炎症反応や症状の改善認め、寛解導入に成功した。現在プレドニゾロン内服中止し、8週毎のIFX計画的維持投与にて寛解を維持している。【結論】AZA長期投与後に急速な薬剤性汎血球減少症を伴った潰瘍性大腸炎の一例を経験した。AZA長期投与中の汎血球減少症は稀であり、若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 潰瘍性大腸炎, アザチオプリン |