セッション情報 シンポジウム「中国地方における消化器病専門女性医師の活躍と環境整備」

タイトル S-03:

消化器科―過酷な科? 魅力ある科?―

演者 川上 万里(岡山済生会総合病院 肝臓病センター)
共同演者 藤岡 真一(岡山済生会総合病院 肝臓病センター)
抄録 【目的と方法】消化器科を専攻する女性医師の勤務状況を把握するために全国の済生会病院に属する消化器科の女性医師に対してアンケート調査を行った。また勤務地が中国地方とそれ以外についても検討し、中国地方の課題を調べた。
【成績】解答者は20名、中国地方勤務者は8名であった。平均年齢は41歳(27-62歳)。内科医が95%であった。未婚者が7割を占めた。仕事内容は「消化器分野」主体が75%であった。7割が当直を行い、ワークライフバランスを肯定した医師は55%であった。仕事について「満足」と答えた医師が70%を占めた。仕事に求めるものとして「やりがい」を80%があげ、「待遇」45%、「スタッフとの関係」40%、「給料」20%が続いた。現状に「面白さ」「待遇」「給料」「スタッフとの関係」「やりがい」を肯定したのは、85%、75%、55%、80%、70%であった。仕事に「満足」と答えなかった医師の半数は仕事内容が「消化器科」以外で、「面白さ」「やりがい」を肯定したのは半数以下であった。全員が当直を行い、ワークライフバランスを肯定したのは33%にとどまった。「再度専門科を選択できるとしたら」という質問に65%が「消化器科」をあげた。医師を続ける年齢は半数が「可能な限り」と答えた。中国地方の医師を他県と比較すると勤務状況に対しての「満足」は75%に得られたが、「給料」に納得しているのは13%で、他地方は58%であった。
【考察と結論】当グループの消化器科女性医師には未婚者が多く、ワークライフバランスは保てていないと考えられた。しかしながら女性医師の多くは仕事に「やりがい」と「専門性」を重視していた。再度選択の機会にも「消化器科」が最多数であったことより、本科が「やりがい」を求める女性医師の希望に匹敵する分野であると考えられた。中国地方の医師の「給料」への満足は低率であり、「低賃金」であるか「給料に見合わないほど仕事量が多い」ことなどが考えられた。ワークライフバランスと適正給料を得ることが今後の課題であると考える。
【謝辞】アンケートにご協力いただいた先生方に心より感謝申し上げます。
索引用語 女性医師, ワークライフバランス