セッション情報 一般演題

タイトル 05:

化学療法後に外科手術を行い長期生存を得ている進行胃癌腹膜播種の一例

演者 三浦 公(岡山大学 消化器内科)
共同演者 那須 淳一郎(岡山大学 消化器内科), 河野 吉泰(岡山大学 消化器内科), 小林 沙代(岡山大学 消化器内科), 神崎 洋光(岡山大学 消化器内科), 堀 圭介(岡山大学 光学診療部), 松原 稔(岡山大学 消化器内科), 喜多 雅英(岡山大学 消化器内科), 筑木 隆雄(岡山大学 総合内科), 川野 誠司(岡山大学 光学診療部), 川原 祥朗(岡山大学 光学診療部), 岡田 裕之(岡山大学 光学診療部), 山本 秀和(岡山大学 消化器内科)
抄録 【はじめに】臨床病期IV期の胃癌は切除不能であり緩和的全身化学療法の対象である。今回われわれは、腹膜播種を伴う切除不能進行胃癌に対し、約2年間と長期の化学療法施行後に原発巣切除を行い、明らかな腫瘍遺残がなく長期生存が得られた症例を経験したので報告する。
【症例】60歳代男性。3か月前より空腹時の心窩部痛あり、約1kgの体重減少を認めたため近医を受診した。上部消化管内視鏡検査を行ったところ胃体部大弯に5mm大の2型進行胃癌を認め、生検にて低分化型腺癌が得られた。造影CT上横行結腸への直接浸潤が疑われるほか、リンパ節転移と横行結腸前面の脂肪織の混濁とともに播種結節と考えられる小結節を認めた。胃癌cT4b N2 H0 M1 cStage4と診断され加療目的にて当院に紹介受診となった。TS-1+CDDPによる化学療法を開始し、PRが得られたものの10か月後には播種結節増大認めPD。UGT1A1遺伝子多型はG/A ヘテロ接合体であった。2nd line としてCPT-11開始したところ1コース目にgrade3の食欲不振、grade4の下痢、grade4の白血球および好中球減少を認めSAE入院した。CT上腹水は消失し、リンパ節・播種結節ともに縮小を認めた。3rd line としてweekly PTXを開始し、画像所見上PRであったが、上部消化管内視鏡検査では原発巣の著明な縮小と、胃結腸瘻を認めた。followの上部消化管内視鏡検査で瘻孔が増大傾向であり、下痢・嘔吐などの臨床症状あるため、幽門側胃切除+D1リンパ節廓清+横行結腸部分切除術を行った。病理学的にypT4b(SI:横行結腸) N0 M0 P0 H0 CY0 ypStage3Bの診断であり、R0であった。本人と家族の希望あり、経過観察とした。現在治療開始後40ヶ月、術後18か月であるが無再発生存中である。
索引用語 胃癌, 腹膜播種