セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 32:当科で経験した腸管嚢胞様気腫症の3例 |
演者 | 秋本 修志(JA吉田総合病院 外科) |
共同演者 | 児玉 真也(JA吉田総合病院 外科) |
抄録 | 腸管嚢胞様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis:以下, PCI)は腸管壁の粘膜下あるいは漿膜下に多数の含気性小嚢胞を有し、腸管内腔にポリポーシス様の多発性隆起性病変を来す稀な疾患である。 今回われわれは小腸に発症したPCIを3例経験した。症例1:85歳、女性。頻回の嘔吐を認めたため近医受診。精査目的にて当院紹介受診。CTにてイレウスが疑われた。緊急手術を施行し、小腸壁や腸間膜にガス貯留を認めたため小腸部分切除を施行した。症例2:90歳、女性。食欲低下、腹痛を認めたため当院受診。CTにて腹腔内遊離ガス、小腸壁にガスを認めた。腹膜炎症状を認めたため緊急手術を施行した。小腸壁や腸間膜にガス貯留を認め、ドレーン挿入して手術終了とした。症例3:87歳、女性。食欲低下、腹痛を認めたため当院受診。CTにて腹腔内遊離ガス、小腸腸間膜のガス像を認めた。来院時には腹痛消失していたため保存的加療となった。PCIの治療方法は高圧酸素療法や抗菌薬投与、外科的治療などがあり、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 腸管嚢胞様気腫症, 緊急手術 |