セッション情報 | 中国支部研修医奨励賞(卒後2年目迄) |
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タイトル | 43:S状結腸癌により腸重積を来した1例 |
演者 | 中尾 裕貴(市立三次中央病院 消化器内科) |
共同演者 | 向井 伸一(市立三次中央病院 消化器内科), 濱田 敏秀(市立三次中央病院 消化器内科), 林 花林(市立三次中央病院 消化器内科), 中村 真也(市立三次中央病院 消化器内科), 阿座上 隆広(市立三次中央病院 消化器内科), 高場 敦久(市立三次中央病院 消化器内科), 趙 成大(市立三次中央病院 消化器内科), 平田 研(市立三次中央病院 消化器内科), 中西 敏夫(市立三次中央病院 消化器内科) |
抄録 | 症例は68歳、女性。主訴は下血、下腹部痛 。既往歴は急性虫垂炎、胃癌。現病歴は平成X年6月10日から下血、下腹部痛が出現し6月13日当科を受診した。身体所見では下腹部に圧痛を認め直腸診で柔らかい腫瘤を触知した。血液生化学検査では低Alb血症以外は異常所見なし。腹部単純X線検査では左上腹部を中心に大腸ガス像を認めた。腹部超音波検査で異常所見なし。グリセリン浣腸後に緊急下部消化管内視鏡検査を施行したところ直腸Rbに管腔をほぼ占める約40mm大の粘膜下腫瘍様の病変を認めた。表面は平滑で正常pit、クッションサイン陽性であった。頂部に境界明瞭、表面不整、易出血性の発赤調隆起性病変を認め上皮性の悪性腫瘍が疑われた。直腸からS状結腸に内視鏡を進めると浮腫状の狭窄を認め通過は困難であった。翌日腹部CTを施行したところ上行結腸~下行結腸にかけての著明な腸管拡張、S状結腸の直腸への陥入、直腸の同心円状、内部に脂肪濃度を含む層状構造を認めた。またS状結腸と思われる部位に25mm大の濃染される腫瘤性病変を認めた。高圧浣腸による整復を施行し、後日腹腔鏡下S状結腸切除術を行った。病理診断はS状結腸、高分化型腺癌、深達度SSであった。S状結腸癌により腸重積を来した1例を経験した。比較的稀な症例であり若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 腸重積, 大腸癌 |