セッション情報 一般演題

タイトル 39:

術後7年目に直腸転移を来たした胃癌の一例

演者 村上 裕樹(鳥取大学 医学部 病態制御外科)
共同演者 前田 佳彦(鳥取大学 医学部 病態制御外科), 下田 竜吾(鳥取大学 医学部 病態制御外科), 山本 学(鳥取大学 医学部 病態制御外科), 蘆田 啓吾(鳥取大学 医学部 病態制御外科), 齊藤 博昭(鳥取大学 医学部 病態制御外科), 池口 正英(鳥取大学 医学部 病態制御外科)
抄録 【症例】50歳代女性。7年前に胃癌にて噴門側胃切除を受けた(他院)。T2N3aM0 stageIIIA 術後2年間UFT内服した。平成24年10月頃、肛門痛、排便障害が出現したため、他院を受診。直腸診にて全周性の狭窄を認められた。大腸内視鏡検査にて直腸Ra/Rbに狭窄所見を認めたが、上皮性腫瘍を疑う所見はなく、生検でも悪性所見は認められなかった。EUS-FNA施行するも悪性所見認められなかった。便失禁、肛門痛が持続するため、他院にてS状結腸双孔式人工肛門造設術が施行された。術中所見では、腹膜播種は認められず、直腸Raに壁硬化所見認めた。手術時の生検でも悪性所見認めなかった。術後大腸内視鏡検査にて再度生検を施行したところ、間質に異型細胞の小胞巣を認め、低分化型腺癌と考えられた。内視鏡所見などから原発性直腸癌は考えにくく、胃切除時の組織と比較し、胃癌の直腸転移が疑われたため、手術目的に当科紹介となった。大腸内視鏡:直腸Raに全周性の壁肥厚狭窄所見認めるが、粘膜面に明らかな腫瘍性病変認められなかった。注腸造影:直腸Raに全周性の狭窄所見を認めた。CT:直腸Raに全周性の壁肥厚を認めた。明らかな腹膜播種、遠隔転移所見は認められなかった。【治療経過】胃癌直腸転移の診断にて手術を施行した。開腹すると腹膜播種は認められず、腹膜翻転部直上に弾性軟の腫瘤認めた。洗浄細胞診は陰性であった。腹会陰式直腸切断術を施行した。術後経過は良好で、術後12日目に退院となった。病理組織検査では、粘膜下層から漿膜下組織にかけて豊富な間質を伴って腫瘍成分が散在して認められた。中分化管状腺癌から低分化型腺癌の像を呈しており、切除胃組織と比較した結果、胃癌直腸転移と診断された。251、252にリンパ節転移が認められた。【結語】術後7年目に直腸転移を来たした比較的まれな胃癌の一例を経験したため、若干の考察を加え報告する。
索引用語 胃癌直腸転移, 晩期再発