セッション情報 | 一般演題(後期研修医) |
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タイトル | 18:IPMNにおけるEMT関連因子(Twist1, Bmi1)発現の意義についての検討 |
演者 | 石川 大地(徳島大学 医学部 外科) |
共同演者 | 島田 光生(徳島大学 医学部 外科), 宇都宮 徹(徳島大学 医学部 外科), 森根 裕二(徳島大学 医学部 外科), 居村 暁(徳島大学 医学部 外科), 池本 哲也(徳島大学 医学部 外科), 森 大樹(徳島大学 医学部 外科), 荒川 悠佑(徳島大学 医学部 外科), 金本 真美(徳島大学 医学部 外科), 岩橋 衆一(徳島大学 医学部 外科), 斉藤 裕(徳島大学 医学部 外科), 三宅 秀則(徳島大学 医学部 外科) |
抄録 | 【背景】我々は膵管内乳頭粘液腫瘍(IPMN)におけるNotchシグナル経路が悪性度と関連することを報告してきた。Notchシグナルと上皮間葉移行(EMT)は密接に関連していることも報告されている。【方法】IPMN切除例(n=35)を対象に腫瘍部のEMT関連因子(Twist1、Bmi1)発現を免疫組織化学染色で評価し、臨床病理学的因子との関連、E-cadherin, Jagged1発現との相関を検討した。【結果】内訳はlow-grade dysplasia13例, moderate-grade dysplasia4例, high-grade dysplasia7例, invasive carcinoma11例であった。これらは型(主膵管型、分枝型)や嚢胞の性状 (多胞性、単胞性)、嚢胞径、壁在結節の有無とは関連を示さなかったが、Twist1発現、Bmi1発現と病理学的悪性度は有意に相関した(p<0.05)。Twist1、Bmi1発現はE-cadherin発現と逆相関を示し (p<0.05)。Twist1発現はJagged1発現と相関する傾向を認めた。予後の検討では、Twist1とBmi1が共に高発現の群で有意に無再発生存率が有意に不良であった(p<0.05)。【結語】IPMNにおいてTwist1、Bmi1はNotchシグナルを介してEMTを誘導することで悪性度増悪に寄与し、予後予測因子となり得ると考えられた。 |
索引用語 | IPMN, EMT |