セッション情報 | シンポジウム1「肝胆膵疾患領域における診療の現状と展望」 |
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タイトル | S1-02:Navigation systemおよび仮想超音波ソフト(VINCENT)を用いた15mm以下の肝腫瘍の超音波診断の有用性 |
演者 | 野田 晃世(高松赤十字病院 消化器内科) |
共同演者 | 小川 力(高松赤十字病院 消化器内科), 森岡 弓子(高松赤十字病院 消化器内科), 荒澤 壮一(高松赤十字病院 消化器内科), 出田 雅子(高松赤十字病院 消化器内科), 宮本 由貴子(高松赤十字病院 消化器内科), 石川 哲朗(高松赤十字病院 消化器内科), 松中 寿浩(高松赤十字病院 消化器内科), 玉置 敬之(高松赤十字病院 消化器内科), 柴峠 光成(高松赤十字病院 消化器内科), 村川 佳子(高松赤十字病院 検査部), 河合 直之(高松赤十字病院 腹部超音波室), 工藤 正俊(高松赤十字病院 腹部超音波室) |
抄録 | 【背景】非侵襲的に行える腹部超音波検査の有用性については認識されているが、検査中の臓器、血管等の位置関係の把握に関しては、肝臓の変形が多く認められる肝硬変症例では時に容易でないことも経験する。超音波検査に慣れていない術者の場合は比較的小さな15mm以下の腫瘍に関しては他の部位の再生結節や、過去のRFA後の治療部位等との区別等が難しいこともある。その弱点を補正するためにV-NAVI、RVS等のナビゲーションシステムが用いられているが設定に時間がかかる事、実際の現場ではハイエンドのUSをUS初心者が使用する機会は少なく事、使用しても長時間の使用は検査時間の制約等の問題が存在する【方法】平成24年1月から平成25年3月までに当院で肝腫瘍を指摘された結節のうち15mm以下で、検査前に3次元画像解析ソフトであるVINCENTの仮想超音波ソフトで位置を確認し、ナビゲーションシステム(LOGIQ E9のV-NAVIまたはAscendusのRVS)を用いて腹部超音波検査を行った症例を対象にそれぞれの設定時間を測定し、腫瘍の部位の同定までの時間を比較した。【結果】Navigation systemを用いることにより、ドーム直下の肺で描出できない部位およびEOB-MRIの肝細胞相のみで取り込みの低下を認める10mm以下の数個の結節を除きすべて描出可能であり(V-NAVIのvolume dataではないdataでの設定開始から腫瘍同定までの平均時間は6分43秒)、また3次元画像解析ソフトであるVINCENTの仮想超音波ソフトによるソフトの起動から腫瘍同定までの時間は1分28秒であり、ガス等の影響を受けないため全例シミュレーション可能であった。【考察、結論】リアルタイム性、詳細な位置の同定にはナビゲーションシステムは必須ではあるが、検査時間の短縮、三次元での部位の同定には確実な描出には仮想超音波ソフトの併用が有用と考えられた。 |
索引用語 | navigation system, 仮想超音波ソフト |