セッション情報 一般演題

タイトル 39:

虚血性腸炎によると思われる上行結腸狭窄をきたした大動脈炎症候群の1例

演者 田中 良憲(松山市民病院 消化器内科)
共同演者 小田 真由(松山市民病院 消化器内科), 今村 良樹(松山市民病院 消化器内科), 小川 明子(松山市民病院 消化器内科), 神野 明子(松山市民病院 消化器内科), 野村 佳克(松山市民病院 消化器内科), 西山 麻里(松山市民病院 消化器内科), 木阪 吉保(松山市民病院 消化器内科), 村上 信三(松山市民病院 消化器内科), 水上 祐治(松山市民病院 消化器内科)
抄録 症例は50歳代 女性。既往歴に20歳代から大動脈炎症候群。30歳代から脂質異常症。平成24年5月、自転車走行中に転倒し救急搬送された。急性冠症候群の診断で心臓カテーテル検査施行されたが、このとき処置中に心停止あり、大動脈内バルーン パンピングも行われた。。この間、頚動脈の狭窄もあり、脳梗塞発症し、左片麻痺となっていた。その後徐々に全身状態の改善が、イレウス発症しイレウス管を挿入。イレウス管はバウヒン弁に到達し、原因検索目的で施行されたイレウス管造影では上行結腸に5cm前後の浮腫性狭窄を認めた。造影剤の通過も比較的保たれていたためイレウス管抜去し、PEGからの栄養を開始した。経過良好にて他院転院しリハビリを受けていたが、平成25年8月にイレウスをきたして入院。イレウス管にて加療したが、原因は前回と同じ上行結腸に認められピンホール状の長さが2cm前後狭窄していた。狭窄部位から生検を施行したが悪性所見は認めらなかった。狭窄に対し内視鏡的バルーン拡張術を施行し、2週間ごとに10mm→12mm→15mmと拡張を行ったが、15mmまで拡張した後バルーン拡張により穿孔をみとめ限局性腹膜炎をきたした。保存的加療で改善を認めこの時手術も考えたが、リスクが高いと判断し今後はPEG栄養のみでの経過観察としたが、PEGからの栄養でもイレウスを認めたため最終的には手術を施行した。手術は腸管切除術は危険性が高いと判断し回腸ループ式人工肛門を作成した。その後経過良好にて転院となった。腸管閉塞の原因としては大動脈炎症候群・心停止の経過などから上行結腸ではあるが、虚血性腸炎の可能性が考えられた。虚血性腸炎によると思われる上行結腸狭窄をきたした大動脈炎症候群の1例を経験したので報告する。
索引用語 虚血性腸炎, 大動脈炎症候群