セッション情報 |
シンポジウム2「消化管疾患領域における診療の現状と展望」
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タイトル |
S2-09:Hybrid EFTRの臨床経験とpure EFTRの実現性:新たな軟性内視鏡手術のKagawa NOTES projectでの開発
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演者 |
森 宏仁(香川大学) |
共同演者 |
小原 英幹(香川大学), 藤原 新太郎(香川大学), 西山 典子(香川大学), 綾木 麻紀(香川大学), 谷内田 達夫(香川大学), 正木 勉(香川大学) |
抄録 |
【目的】胃局所切除は腹腔鏡下胃局所切除、LECS、hybrid NOTESなどがあり術式の違いを臨床導入した胃GISTについて比較検討する。開発としてpure EFTRを安全に施行するための信頼性のある全層縫合器とカウンタートラクション器を用いた無送気EFTRを検討する。【方法】2009年から2012年までにhybrid NOTESを施行した胃GIST患者17例を解析・検討した。研究開発ではブタ切除胃を用いて軟性内視鏡用・全層縫合器Triple arm Bar Suturing System(TBSS)とMechanical Counter Traction System(MCTS)を用いて胃壁全層切除完遂率と術時間を無送気MCTS群15例と送気通常群15例で比較した。40mmの全層切除穿孔創の10針全層縫合を外科手縫い単結節縫合群8例、over the scope clip (OTSC)群8例とDBSS群8例の3群で施行しleak testによる縫合力を比較検討した。【結果】Hybrid NOTES 17例で開腹移行例、合併症や再発は認めらなかった。無送気MCTS群は15例全例施行可能であり通常フードを使用した送気通常群の完遂例は6例で有意差を認めた(p<0.01)。無送気MCTS群と送気通常群の術時間に有意差を認めた(p=0.001)。Leak testによる耐圧能は3群間に有意差を認めた (p=0.002)が外科手縫いとTBSSでは有意差を認めなかった(p=0.542)【結論】Pure EFTRはMCTSを用いた小術野展開による全層切除とTBSSを用いた全層縫合を施行すれば実現可能であり、現在動物実験での安全性を検証している。 |
索引用語 |
EFTR, 全層縫合器 |