セッション情報 | ビデオシンポジウム「消化器領域の診断と治療における新展開」 |
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タイトル | VS-01:新しい画像強調内視鏡、帯域制限光法(Optical enhancement)の使用経験 |
演者 | 今川 敦(三豊総合病院 消化器科) |
共同演者 | 松三 明宏(三豊総合病院 消化器科), 寺澤 裕之(三豊総合病院 消化器科), 榮 浩行(三豊総合病院 消化器科), 遠藤 日登美(三豊総合病院 消化器科), 藤原 学(三豊総合病院 消化器科), 安原 ひさ恵(三豊総合病院 消化器科), 神野 秀基(三豊総合病院 消化器科), 幡 英典(三豊総合病院 消化器科), 守屋 昭男(三豊総合病院 消化器科), 中津 守人(三豊総合病院 消化器科), 安東 正晴(三豊総合病院 消化器科) |
抄録 | 背景:画像強調内視鏡(以下IEE: Image-enhanced endoscopy)はNBI(Narrow band imaging)やBLI(blue laser imaging)など、消化管内視鏡診断の方法の一つとして欠かせないものになっており、現在も進歩している技術である。帯域制限光法(以下OE法:Optical enhancement)はIEEのうち光デジタル法に分類され、通常NBIで使用しない主波長域(415nmと540nm)以外の波長域の光を照明光として使用することによりNBIで不足していた明るさを改善している。今回同システムの使用する機会を得たため、その使用経験を紹介したい。方法:2013年7月から9月までにOE法(Pentax社、EPK-i7000 system)にて観察しえた症例を対象とした。OE法はOE-1とOE-2の二つのモードがあり、それぞれのモードを使用して、径9mmの拡大機能のない汎用スコープにて悪性腫瘍を中心に病変の観察を行った。結果:OE-1 mode では通常のNBI(Olympus社、LUCERA system)に比較して明るい像を得ることができ、拡大観察なくても病変の境界に有用であった。またOE-2 modeではインジゴ散布後に凹凸及び腫瘍境界が明瞭になり、境界診断に有用ではないかと考えられた。結論:症例数が少なく十分な検討ができていないものの、新しいIEEの一つとしてOE法は有効であると思われた。 |
索引用語 | IEE, OE |